リオデジャネイロ・オリンピック代表高谷惣亮選手壮行会

 

高谷惣亮選手壮行会①

日時
2016(平成28)年6月25日(土)
会場
文京キャンパスE館9階展望ラウンジ

主催 拓殖大学レスリング部OB会

いざ出陣!出番は8月19日早朝 男子レスリング自由形74㎏

レスリング男子フリースタイル74㎏高谷惣亮(たかたにそうすけ)君(26=京都府出身―拓大110期生―ALSOK・拓大コーチ)の試合は8月19日(金)早朝5時開始(現地時間18日17時)予定だ。拓大レスリング部OB会(佐藤守彦会長)主催による同君の壮行会は6月25日、大学文京キャンパスE館9階展望ラウンジに130人出席のもと開催された。

4年前のロンドン大会には、拓大から男子レスリング4、陸上マラソン2、ボクシング1計7人が大挙参加し、レスリングで湯元進一陸上自衛官1尉(和歌山―105期)が銅メダル、米満達弘同2尉(山梨―107期)が金メダルを獲得。マラソンでも中本健太郎(山口―103期、安川電機)が6位入賞という史上最高の好成績をあげた。

今回は高谷OBが孤軍奮戦で突進するが、2014世界銀メダルの実績を持つ日本期待の星だけにロンドンに続く2個目の金メダル獲得への期待は大きい。

壮行会は午後1時、校歌斉唱で始まり、主催者代表・佐藤守彦氏(66期)あいさつを皮切りに、来賓の福田勝幸大学理事長(65期)赤澤徹学友会長(56期)が祝辞を述べた。乾杯の音頭は溝口正夫大学常務理事(66期)が執った。

歓談半ばに八王子国際キャンパスから橋本知子学生主事(85期)引率のチアリーディング愛好会が登場し、華やかな演技でアトラクションを盛り上げた。

高谷選手には大学・学友会・大学後援会・体育協議会と部OB会から激励金を贈り、日本選手団競技役員の西口茂樹オフィシャル監督(50=国際学部教授・体育振興部長―日本レスリング協会強化委員長)と一番弟子にあたる豊田雅俊ターゲット監督(97期―警視庁6機―アテネ大会グレコローマン55㎏10位・日本協会強化コーチ)の両氏にもOB会を代表して中澤軍治氏(59期―中沢乳業取締役名誉会長)から激励金が渡された。

また支援役員として応援・視察に参加する柏木景岳OB(71期―長野県協会理事長―株式会社シチズンマシナリー部長)が高谷・西口・豊田3氏にシチズン高級腕時計をプレゼントして壮を讃えた。

イメージぶち壊す気概を

続いて高い人気の須藤元気レスリング部監督(大学院62回)が激励に立ち、リオへ行く選手役員計4人それぞれ決意表明を述べた。須藤―高谷両君とも独特のスピーチは、なかなかの内容であった。

須藤監督「僕が監督になった年に高谷選手は1年生で、内閣総理大臣杯全日本大学選手権に優勝(在学4年連続)した。これが監督就任第1号の優勝者です。そして今日まで成長を続けてきた。彼を端的に評価するなら天才型です。高校からのスター街道を突進してきた。しかし苦労もし、努力もしている。頭もいい。ただ1つ弱点はカッコいいところです(爆笑)よそから見られると、そのイメージをだれもが壊さないようにしている。するとレスリングも同じで守りに入ってしまうわけ。オリンピックで金メダル取るような選手は捨て身の部分があります。捨て身の部分とは、他者から見られているイメージを壊すくらいの気持ちを持っているわけで、そういう気概で戦えば金メダル獲得は夢でない!」

決意表明にイチロー・龍馬

これを受けて高谷選手本人のあいさつも堂々明快だった。「オリンピック2度目になります。前回ロンドンでは、ふがいない結果となりましたが、この苦い経験を生かし、2013の世界選手権で7位入賞し、翌2014年では世界2位の結果を残すことが出来ました。しかしリオ1次予選を兼ねた2015世界では初戦敗退という悔しい思いをし、74㎏の壁の厚さを痛感しました。イチロー選手(米大リーグ)は“アメリカへ行って1番になる”といって周りから笑われましたが、自分の意志を貫いて大記録を達成しました。これからも記録更新していくものと思います」

「坂本龍馬は“人に何を言われても自分の信じた道を行け”と言いました。僕は長い間レスリングをやって来た中で、迷った時がありましたが、後悔しないためにも自分が決断することが大事だと信じ、リオでは金メダルを目指し、一生懸命戦いたいと思います」

運は自分で切り拓け

西口オフィシャル監督「今回はフリー、グレコローマンとも各2、計4人と少ないですが、レスリングは1952ヘルシンキ大会から5大会連続メダルを取ってきました。まずはグレコローマンでメダルを取って、後半戦のフリーで高谷が気持ちよくメダルが取れるようにつなげたい。湯元と米満は拓大の時は運に恵まれなかったが、ロンドンの時は運が集まったと思っていました。だから運が一番大切とずっと思っていました。しかし、理事長のお話から“運とは戦って取るものだ”と教えられました。ですから高谷の運は、高谷自身が切り拓き、勝ち取っていくものと信じています」

豊田ターゲット監督「私は西口先生の補佐として、現場で精いっぱい日本のため、拓大のため尽くすのが仕事です。先生とタッグを組んでしっかりと努めて参ります」

湯元―米満に続け!

柏木支援役員「全国少年少女レスリング連盟副理事長の立場から要請され、参加となりました。私はレスリング部に所属していませんが、地元長野県から平井進悟(99期―上田西高校教員)吉澤剛(同期)など優秀な選手を拓大へ送り、西口先生の門下生として活躍させていただいた。4年前ロンドンでは赤澤学友会長率いる応援団に加わり、高谷選手の試合(16位)は残念ながら見られませんでしたが、湯元選手の銅メダルと米満選手の金メダル獲得の試合をしっかり見てきました。今回リオでは湯元―米満に続き高谷選手が拓大魂のもと頑張ってくれるものと期待しています」

海を越えて米満OBもメッセージ

サプライズ番組も提供された。湯元OB激励の言葉に続いて在米・米満OBからのメッセージ動画が会場内特設大型プロジェクターで放映された(八王子国際キャンパス学生生活課・伊藤啓太コーチ設営=106期)。ロンドン大会決勝戦で金メダルを勝ち取る熱戦状況の再現に現役レスリング部24人の学生は食い入るように映像を見つめた。4年後この中から何人かが2020東京オリンピック日本代表として参加することであろう。

米満OBのメッセージは「自分は今、スポーツ研修留学中(2年間)です。毎日、英語教室とレスリング交流に追われております。今のところリオへは行けるかどうか分かりませんが、高谷君には最高の結果を残してほしい。自分が世話になっているペンステート大からはUSA代表1人内定しています」(宮澤)

高谷惣亮選手壮行会②高谷惣亮選手壮行会③高谷惣亮選手壮行会④高谷惣亮選手壮行会⑤

豆知識① ペンステート大

ペンステート大は、ペンシルベニア州立大学のこと。1924第8回パリ大会で自由形61㎏で日本初の銅メダルを獲得した内藤克俊は、広島生まれ、台北市育ち、官立鹿児島高等農林学校(現鹿児島大学農学部)から単身渡米し、ペン・ステートに留学した。柔道2段の内藤はレスリング部で技を磨き、東部大学選手権優勝など大活躍。当時は排日移民法が可決される時代だったが、ペンステート大は内藤をキャプテンに推載した。内藤はパリで優勝するはずだったが、満身のケガもあり、3位に終わる。7月14日パリ祭(フランス革命記念日)の夜だった。これが日本初のレスリング代表であった。氏は後に移住先のブラジルで没す(ブラジル柔道指導の先覚者)。

今は日体大出身の大石八郎氏(兄の大石税さんは拓大柔道部OB、59期=元味の素海外工場長)が同校コーチを務めた関係で日本からの金メダリスト研修者(高田裕司・富山英明・佐藤満氏ほか多数)を世話している。拓大在学中の平井進悟も学友2人と短期留学し、帰国後は全日本選手権大会のフリーとグレコローマン両種目で優勝している。同一年度の両スタイル制覇は拓大で第1号だ。

豆知識② 1月の川

リオ・デ・ジャネイロとは、ポルトガル語で「1月の川」の意味。ジャネイロは英語のジャニュアリーと同じ。以前はブラジルの首都(現在はブラジリア)が置かれた。

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