拓殖北海道短期大学訪問(鈴木広大)

   2018/04/05

平成27年度北短ミュージカル交流会⑥

商学部経営学科 3年 鈴木 広大

私は21年間の人生において北海道には1度だけ、網走を訪れたことがあった。その時の季節は秋であり、今回は冬の北海道。もちろん訪問地は異なるが、一面雪景色の北海道は前回のものとは大きく異なり、新しい一面を私に見せてくれた。1泊2日という短い時間ではあったが、北短訪問、旭山動物園見学、北鎮記念館見学等、終始新鮮で充実した体験をさせて頂いた。

その中でも北短生によるミュージカル「時の旅人」は一番印象深かった。旭川空港からバスでミュージカルの行われる深川市まで移動し、昼食を頂いてから会場へ向かった。入り口では北短生が温かく私たちを迎かえ入れてくれた。ミュージカルが始まるまで時間があったので、席に座りパンフレットを読もうとすると、中には、丁寧な文字で書かれた手書きの手紙が入っていた。自分のだけかと思い周りを確認すると、それぞれのパンフレットに、北短生一人ひとりが書いた手書きの手紙が1枚ずつ入っていて、ミュージカルが始まる前から、彼らのこの日に懸ける熱い想いが伝わってきて、とても感動した。本番が始まると手紙から感じ取れたように、北短生の熱さの伝わる演技により会場の空気が一変した。私はミュージカルのことは全く詳しくはないが、演技力の素晴らしさはもちろんだが、素人にもわかる大道具、小道具、照明、会場運営のレベルの高さが、本当に素晴らしく、とても自分と同じ大学生が行っているようには思えなかった。ミュージカルの最後に、この劇に関わった全学生が壇上に上がり、エンディングシーンを迎えたが、どの立場の学生もお互いの仕事に感謝しあい、泣いている人もいて、思わずもらい泣きしそうになるのをこらえた。お客さんが退場するときには学生全員で「ありがとうございました」と頭を下げ続けていて、私は会場を出たときには、北短生の人間としての輝きに尊敬の念を抱いたと同時に、同じ拓大生として、とても誇らしい気持ちになった。このような経験をさせて頂いたからには、北短生の持つこの素晴らしいエネルギーを東京に持ち帰り、今度は自分がそのエネルギーを元に何らかの形で体現し、仲間と共に拓大生全体に伝わっていくことを目指し、残りの大学生活を送りたいと思う。最後に今回私たちを招待して頂いた学友会の皆様、またこの北短訪問に携わって下さった皆様方に、心から感謝申し上げます。