「かもめ食堂」を訪ねて

   2014/04/12

「かもめ食堂」を訪ねて①

井上富美子(70期)

映画「かもめ食堂」の舞台となったレストランが、ヘルシンキの街中で今も営業を続けていると知り、訪ねてみました。8月26日窓際のあのテーブルのあの椅子に座って、シナモンロールとコーヒーを頂きました。ホテルが中央駅近くの便利な場所だったので、行きたいところのほとんどへ地図を片手に歩いて行くことが出来ました。

かもめ食堂は、港からテンペリアウキオ教会へ続く古い石畳の道路から、港よりのちょっと路地に入ったところです。

今はカーベラスオミという名前で店名の下に「かもめ食堂」と日本語で書いてあります。中に入る前に、映画のように透明なガラス戸から中を覗いてみました。地元の人が数名朝のコーヒーを飲んでいました。日本人の女性2人が丁度席を立って出てきたので、1人の私は、すかさずお店の前で写真を撮りたく、デジカメのシャッターをお願いしました。

食堂内は映画のとおり、地元の方が気楽に食事を楽しんでいました。そして、私もシナモンロールとコーヒーを美味しくいただきました。

その後、マーケット広場、エスプラナーデ通りのアカデミア書店へも行きました。書店の奥にコーヒースペースがあって、映画のシーンのように、座って軽食を楽しみました。「かもめ食堂」関係を全て歩き回り、くたくたになって心から充実した一日になりました。

フィンランドでは、ムーミン谷博物館やサウナ、湖水クルーズに森のハイキング、シベリウス公園、スペンスキー寺院、ノキア村やアラビア社へも行きましたが、それらの話は割愛させて頂きます。青い空と美しい湖、妖精の住む緑深い森が印象的でした。

「かもめ食堂」

原作:群ようこ、脚本・監督:荻上直子

2006年3月公開された日本映画です。生い立ちも性格も年齢も違う3人の日本女性が、奇妙な巡り合わせで、フィンランドのヘルシンキにある「かもめ食堂」に集まった。心温まる映画です。食堂のメインメニューはおぎぎりです。鶏の唐揚げ、鮭の塩焼き、肉じゃが、だし巻き卵焼き…ああ、かもめ食堂に行きたい!と思わせる。

「かもめ食堂」を訪ねて②「かもめ食堂」を訪ねて③