令和7年度北短ミュージカル交流感想文 その1

 

政経学部 経済学科 岩田悠司

今回私は拓殖大学北海道短期大学が開催する第41回拓大ミュージカル『捨てられた夢の箱から』を観に北海道へ行きました。今年も例年同様、キャンパスがある深川市の文化交流ホールで開催され、会場はミュージカルを楽しみにしていた観客で満員でした。今年で拓大ミュージカルは長い歴史に幕を閉じるということもあり、緊張感と共に最終公演を惜しむような雰囲気も感じられました。

『捨てられた夢の箱から』は、卒業後の進路に悩む3人の高校生が不思議な出来事に巻き込まれ、その体験を通して本当に大切なものに気づく物語です。ミュージカルならではの華やかなダンスや心に響く楽曲を通して、身の回りの人としっかり向き合って話すことや夢を諦めないことの大切さが描かれていました。

私は今回のミュージカルで舞台の大道具がとても印象的でした。特に、捨てられた夢の世界のシーンでは光る球を立体的に動かし、視覚的に楽しませる効果や、舞台装置から煙を出して舞台の雰囲気をガラッと変えることで、観客を物語の世界に引き込む効果があったと感じました。金属のように見えていた装置も木製の素材に色を塗って金属のような質感に見せていたと聞き、とても驚きました。そして何よりキャストの方々の演技が印象的でした。表情や仕草が細かく、感情がダイレクトに伝わってきました。特に、それぞれのソロパートのシーンでは、全員が堂々と力強く歌っておりとてもかっこよかったです。

また、この作品のテーマは、私たち大学生が直面している、将来への悩みや不安感といった身近なものに焦点を当てていたため、現在の自分の人生と重ねて観劇することができました。私は本格的なミュージカルを観るのは今回が初めてで、どう感じるのが正解か、本当に楽しむことができるのかなど、余計なことも考えていましたが、いざ始まってみるととても楽しい時間を過ごすことができました。舞台装置の細かさや凝った演出、華麗であり力強くもあるキレのあるダンス、聞き取りやすく遠くまで響く歌声など、その裏側にはたくさんの努力・準備があったことが伝わってきました。今年で拓大ミュージカルが終了してしまうのは非常に残念ですが、その最後の集大成を観ることが出来てよかったです。41年間、お疲れ様でした。