拓大生としての私(令和6年度北短学生紅陵祭訪問感想文その1)
農学ビジネス学科環境農学コース 1年 吉田 央祐
私は、拓殖大学北海道短期大学部に入学してからこれまで、あまり「拓大生」としての自覚や誇りなどは持っていませんでした。というのも、北海道短期大学部では、文京キャンパスや八王子キャンパスとの交流が少なく、この場所を「農業技術を二年間勉強するだけの場所」という程度にしか思っていなかったことがあります。そのため文京キャンパスや八王子キャンパスで学んでいる学生さんたちに対しても、「どこかの知らない人たち」程度の認識でした。しかし、今回拓殖大学学友会の方たちに設けていただいた本校との交流会を通して、私の考えは一変しました。
今回の交流会では、拓殖大学の学校祭「紅陵祭」に参加させていただき、その後に拓殖大学の生徒さんや学友会の方たちとお食事会をさせていただきました。まず、紅陵祭では、拓殖大学の学生さんたちと交流していく中で「北海道短期大学部から来た」という旨を伝えると、想像していた以上に好意的に接してくれたり、「実は北短出身だよ」という方や「北海道出身だよ」という方も想像以上にいらっしゃったりしたため驚きました。その後のお食事会では、拓殖大学の方たちや学友会の方たちと同じ卓を囲み食事をしました。その中で、互いの活動を伝え合う機会や拓殖大学の伝統、精神を教えてもらう機会もあり、より自分の在籍する「拓殖大学」というものについて知ることができたと考えています。特に印象に残っているのが、学友会の岡田さんという方が、私たちよりも真剣に北海道短期大学部で生徒数が減っていることを問題視し、解決策を考えてくれていたことです。残念ながら2時間という短い会食では答えを出しきることが出来なかったのですが、本校の方が私たちのことを考えてくれていると知ることが出来たことや、自分の在籍する学校の今後について意見交換をできたことなど、とても有意義な時間を過ごせたと考えています。締めには文京キャンパスや八王子キャンパス、北海道短期大学部が兄弟である、という言葉をいただき、「押忍三唱」という突きで会食を終了しました。
このように、文京キャンパスや八王子キャンパスの方たちと私たちは「同じ拓大生である」ということを知ることが出来ましたが、もちろん、それぞれの違いにも気づかされました。まずは、文京キャンパスが都会であるという点です。茗荷谷の改札を抜け、住宅街を少し歩くと突然目の前に「拓殖大学」という文字とともに大きな建物が現れました。これほど住宅街と近接している、というところに驚きを感じました。文京キャンパスの9階からあたりを見渡すと、東京スカイツリーや東京ドームなどを一望でき、北海道短期大学部との違いを感じました。次に感じたのが、経済的な違いです。文京キャンパスの紅陵祭では、有名な方のショーや講演がたくさん行われていました。これほど多くのゲストを呼ぶことが出来るのは、東京の四年制大学ならではだと感じました。そのほかにも、文京キャンパスの生徒数が圧倒的に多いことも感じました。サークルの数も桁違いで、すべてのサークルの展示を回りきることができないほどでした。建物の階数も多く、私ならば毎日遅刻してしまうのではないかと感じました。
このように、拓殖大学の本校との交流を通して、互いの共通点や相違点を知ることができ、とても良い経験となりました。