月刊Hanada 12月聖夜号
花田紀凱 責任編集(飛鳥新社、840円)
全編「新潮45」休刊と言論の自由で埋め尽くされている。成り行きから見て当然の編集だろう。中で目を引くのは「今こそ『新潮60』の創刊を」(坪内祐三)と「これは第二の『マルコポーロ事件』だ」(藤岡信勝元拓大教授)である。「新潮45」は、45歳以上に読ませるの意があった。最近は業績不振とかで、いま人気絶頂の「月刊Hanada」型に転向しようとする矢先の休刊宣言だった。マルコポーロ事件とは、文藝春秋社在職中の花田さんが3代目「マルコポーロ」編集長時代にユダヤ問題を特集し、次号でイスラエル大使館を特集する狙いだったのに、米国のユダヤ団体が対文春広告企業に圧力をかけ、編集長退社(同誌廃刊)した事件のこと(1995)だ。言論弾圧大事件だった。
大隈重信(1828~1922)は、桂太郎内閣の政敵だった。東京郊外早稲田村に「学問の独立」を掲げて東京専門学校(のち早稲田大学)を開設した。胆石~膀胱カタル~頻尿~前立腺がん破裂で大正11年1月10日7時、83歳10ヵ月。
なべおさみ第23回はヴァージニア・メイヨ。作家瀬戸内みなみ「舟木一夫」の人生は、昭和19年、愛知県一宮市生まれ、本名・上田成幸。父は興行師のため、金繰りに困り、母は出て行き、生活に困り、小1から転校連続。昭和38年、18歳で「高校三年生」デビュー。
室谷克実「隣国のかたち」では海上自衛隊が韓国の観艦式を「参加拒否」したこと良かった。韓国海軍の上陸用強襲艦に「独島(ドクト)」(日本領の竹島)潜水艦にも「安重根」、「尹奉吉」と反日志士の名。平川祐弘氏(東大名誉教授)が挙げる「前田陽一先生」は、東大紛争時もパスカル研究。尊父前田多門は文部大臣やILO政府委員そして終戦後?拓大理事。後藤新平3代学長の信任厚かった人。(M)