月刊Hanada2月新春特大号
花田紀凱 責任編集(飛鳥新社、950円)
月刊Hanada2月新春特大号が12月19日には、もう手元に届いた。早い。130ページに及ぶ総力大特集が<やっぱり安倍さんだ!>である。130ページにわたる①百田尚樹との②櫻井よしことの特別対談2本でぎっしり埋まる。前者が「世界史を変えた日本」後者が「台湾有事は日本有事」これだけで目を引きつけられる。
堅い話ばかりではない。グラビアが「マリリン・モンロー」9ページ、中ほどに<私のらくらく健康法第25回 アテネオリンピック女子マラソン金メダル野口みずき>が日本人初の聖火ランナーとして登場する。色紙3人に抽選提供サービスのおまけ付き。
「辻元清美の被害者面」は衆院選で完敗のあと「女、女というから落ちたんだ」と書かれた。ここで宿敵の鈴木宗男氏の名前が出るのも当たり前か。当然の報い。この宗男議員の盟友・佐藤優(作家・元外務相主任分析官)が「外務省ロシア・スクールのサボタージュ」の記事で飼い猫として、ご主人である執筆者が前立腺がんの診断を受けたニュースは寂しいぞ。鈴木・佐藤の名コンビいつまでも健在であれ!と祈るのみ。それより早い時期に同じ病名で診察を受けた本稿執筆者は闘っている。まだまだ。
明るい話に移そう。「エンドロールはまだ早い=なべおさみ」が<第59回 フランク・シナトラ㊤>で、ベトナム戦争の時代、横須賀基地内の米軍クラブに招かれたところ「このジャップめ、失せろ」と将校クラスの酔っ払いに脅された。そこへ大型ヘリコプターから降りた本物のフランク・シナトラに救われる-というお話が面白かった。3月号の結末を読みたい。皆さん、良いお年を!
(宮澤正幸・元日刊スポーツ、51期)