デザイン学科卒業生玉井智昭さんが日本工芸会会長賞受賞

 

栃造蓋物

「栃造蓋物」第66回日本伝統工芸展 入選

工学部工業デザイン学科(現 デザイン学科)の卒業生で、木工芸家(挽物轆轤)の玉井智昭さん(91期)が、第67回日本伝統工芸展において、日本工芸会会長賞を受賞されました。

日本伝統工芸展は、日本の優れた伝統工芸の保護と後継者の育成を目的に、文化庁、東京都教育委員会、NHK、朝日新聞社及び公益社団法人日本工芸会が主催で、毎年開催する国内最大級の公募展です。陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸7部門からなり、約600点の入選作品が選ばれます。

玉井さんの「欅造合子(けやきづくりごうす)」はその中でさらに栄誉ある「日本工芸会会長賞」を受賞しました。2008年に日本伝統工芸展で奨励賞を受賞されて以降、日本工芸会の正会員として木竹工分野で活躍されており、多くの入選、受賞歴がありますが、今回の賞は応募総数1,280の中から特に優秀な作品16点に贈られる賞のひとつです。

工業デザインを学び、景観デザイナーとしての経験を経て、この世界に入られた玉井さんならではの、斬新な作品となっています。

作品は、9月16日から日本橋三越本店で開催される「第67回日本伝統工芸展」で展示され、その後各地で巡回展が開催される予定です。今回の受賞作品の写真も下記URLに掲載されています。

https://www.mistore.jp/shopping/event/nihombashi_e/dentoukougei_50

また、9月20日(日)午前9時から放送予定の日曜美術館「見つめ直す日本の美~第67回 日本伝統工芸展~」(NHKEテレ1・東京)にて、今回受賞作品16点の一つとして紹介されます。

https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/schedule/te/98N3W3Q66W/

是非ご覧ください。

工学部教授 白石照美

玉井智昭さん略歴
1971 埼玉県に生まれる
1993 拓殖大学工学部工業デザイン学科卒業
1999 大日本コンサルタント株式会社 景観デザイン室退社
2003 石川県挽物轆轤技術研修所卒業
2008 日本伝統工芸展にて奨励賞受賞
2009 日本工芸会正会員認定
2012、18 個展(ぎゃらりぃ ぜん 栃木県栃木市)
2014 東日本伝統工芸展にて三越伊勢丹賞受賞
2015、19 二人展「日々の嬉い」(銀座煉瓦画廊)
2018 木工藝―須田賢司と五人の作家展(日本橋三越本店)
2020 東日本伝統工芸展にて東京都知事賞受賞

栃造食籠

「栃造食籠」第60回東日本伝統工芸展 東京都知事賞