月刊Hanada 7月飛燕号
花田紀凱 責任編集(飛鳥新社、900円)
総力大特集「令和日本の称賛」のグラビア特集は「令和」の笑顔。新天皇陛下・皇后陛下の笑顔が美しい。あの大東亜戦争に関係なく、ご誕生された年代だ。5月4日の新天皇一般参賀と比べるように見開きページ下段半分が英エリザベス女王の誕生日祝賀に勢ぞろいの王室は楽しい。
コンニャク問答156回、堤堯―久保紘之の両ジャーナリスト対談「トランプは中国共産党を追い詰める」は、じっくり読ませてもらった。お勧めの全13ページだ。
堤堯の今月この一冊「戦艦大和反転の真相」(深井俊之助=宝島社新書)の著者は、大和の副砲長だ。1944年10月25日、あの神風特別攻撃隊の誕生秘史にもつらなる栗田艦隊レイテ湾突入を中止した、戦後最大の謎を副長が解く。当時15歳で終戦を迎えた学徒われらは、いつでも真相究明をしたい。
「石垣島に遷座された尖閣神社―海難者の数奇な運命」(山本皓一・報道写真家)とは、伊藤文学さんの記事中にある「私立の日本学園を落ちてしまい、世田谷中学に入学」は、日本学園が明治時代から終戦時まで名門受験校だった証明。八幡和郎評論家は「韓国軍の戦争犯罪は慰安婦より悪質」は、ベトナム戦争に従軍した韓国軍の混血児1万人の国際問題etc。「国鉄―フランスと日本」(平川祐弘)も面白かった。<読者から>に「活を入れてくれた渡辺利夫論文」も光る。(M)