4月23日(月)小雨降るなか八王子キャンパスにおいて福田理事長始め大学の関係者多数参列され、大学主催で拓殖招魂社の春季例祭が行われたあと、引き続き皆さんにご臨席いただき学友会による拓魂碑の例祭が厳かに執り行われました。

拓殖招魂社には明治37年、日露戦争に際し満州の地において、特別任務をおびて活動中捕らわれ、わずか25歳の若さで散った第1期生、脇光三先輩をはじめとする戦没者及び、本学の建学の理念に共鳴し殉じた本学関係者の英霊395柱が合祀されております。

昭和43年11月に建立された拓魂碑には今回学友155人、教職員4人、在学生2人計161人が入魂され、合わせて6937人になります。

なお、4月23日は明治45年4月23日、本学は明治天皇から恩賜金を賜った「恩賜記念日」にあたり、毎年春季例祭はこの日に行っております。

当日は赤澤会長に代わり長島副会長が列席、式辞を代読したあと参列者80人が静かに献花しました。合掌。

【動画】平成24年度拓魂碑春季例祭

会長式辞

謹んで拓魂碑に祀られる全学友、全職員の御霊に申し上げます。

今我が国は昨年3月の東日本大震災による大津波に、原発事故が重なり、甚大な被害となり、その復旧・復興が最優先課題となっていますが、政治の混迷で遅々として進んでおらず、その対応の悪さに被災者はもちろん、国民はいらだっており、停滞は許されません。

このような中にあって、我が母校拓殖大学及び学友会は建学の精神である、積極進取の気概を持ち、一致協力し合い力強く歩んでおります。

大学は、文京キャンパスの整備事業の第2ステージであるＡ館の改修及び増築、Ｂ館の新築も計画通り3月に竣工し、現在最終章となる第3ステージに入っており、平成27年完成の暁には、最高学府にふさわしい勉学の一大拠点となることでしょう。

昨年の卒業式は大震災発生の為中止のやむなきに至りましたが、今年は3月23日に予定通り行われ、学部2,233人、大学院150人、留学生別科69人、北海道短大187人、計2,639人が勇躍社会に飛び立って行きました。

そして、4月4日には入学式が挙行され、学部2,532人、大学院121人、留学生別科69人、北海道短大206人、計2,928人の希望に満ちた新拓大生が誕生しました。我々卒業生は新拓大生の入学を心から歓迎し、彼等が勉学に部活、サークル活動に精力をそそぎ、実りのある学生生活を送られるよう温かく見守りたいと思います。

本年は、4年に一度のオリンピックがロンドンで開催されますが、母校拓殖大学の若き卒業生6人が出場します。特にマラソンは、代表3人中2人が母校の卒業生という史上初の快挙、これは他の大学でもなかったことで大いに賞賛されることです。出場する六人の若きＯＢの活躍を心から祈る次第です。

本日拓魂碑に入魂される方々は、大学評議員、学友会副会長を務められた学部37期、福井 功殿、学友会事務長を務められた、専門部17期、常松清孝殿始め学友155人、教職員4人、在学生2人、計161人、合わせて7,028人になります。

拓魂碑におわします諸先輩の霊位には、何卒母校拓殖大学の今後ますますの発展と、我等学友会の未来をお守り下さいますようお願い申し上げ、式辞と致します。

平成24年4月23日
拓殖大学学友会 会長 赤澤 徹

今回入魂者