東日本大震災に結ぶ先輩への襷

   2014/04/13

東日本大震災に結ぶ先輩への襷①

先輩に元気を届けられるよう、自分たちも精一杯頑張ります

1月の末頃だっただろうか、宮城県仙台市の原田公一さん(61期)から、事務局へ電話が入った。箱根駅伝で拓大陸上部の選手が必死の戦いをしているのを観て、大変感動した。ついては、宮城の美味しいお米を寄付したいので、クラブハウスの住所をおしえていただけないだろうか。

その後すぐに、陸上部クラブハウスに、宮城のササニシキ30㎏入り10袋が届いた。さらにお金の寄付も添えられた。仙台の空を仰いで、「拓大がんばれよ」と言っている原田先輩の姿が目に浮かぶようだ。

そして3月11日。あの東日本大震災が、東北・関東地方を襲った。原田先輩は大丈夫だろうか?当日は電話も通じず、ただ東北関東の被災の様子を知り、皆呆然としていた。その後、宮城県支部長から原田さんの様子が伝えられた。家が被災して、現在お嬢さんの家に避難しているとのことだった。

拓大陸上部の選手たちは、何か先輩のために今できることをしたいと思った。とにかくみんなの気持ちだけでも伝えよう。暖かく美味しいお米のことを思い、原田先輩に暖かい気持ちだけでも伝えよう。陸上部の選手たちは、色紙にみんなの思い書いて届けることにした。大震災のあとは妙に寒い日が続き、東北地方では雪が降りしきる避難所の様子がテレビに映し出されていた。先輩が寒い思いをしているのではないか。岡田監督は陸上部のウインドブレーカーに大きくサインをし、少しでも励ましになればとの思いを込めた。

拓大らしい、後輩からの激励の贈り物になった。東日本大震災で被災した皆様の一日も早い復興と、ご健康をお祈り申し上げます。

東日本大震災に結ぶ先輩への襷②