拓大生ここに在り こんな素晴らしい学生が…

   2014/04/13

拓大生ここに在り①

卒業以来始めて母校へ想いのあるところ述べさせて頂きたく存じます。先日愛読しております朝刊紙に拓大生の震災救援ボランティアの記事が掲載されておりました。大学の精神である「個の本然を発揚し全体に生きるの志を持つべし」の意を見事に体現しており、「後輩頑張っているな、頼もしい限りだ」と感激した次第です。

当地では日常拓大の知名度が低く「何かの宗教関連の学校やったか?」とか「どこにあるの?」といった声を聞きます。大学当局も知名度アップに腐心されている由よく判るのですが、中々浸透しないのも現実です。大学校歌に代表される”公に生きるを大義とする”志ある拓大スピリットを如何に世人に理解してもらうかが、今後の大学の命運を分けるといっても過言ではありません。戦前の拓大をよく知る亡き父も「拓大の良い所は『弱きを助け強きを挫く』男気にある」とよく言っておりました。福井、新潟、阪神大震災等における学生の救援活動という事実は「地の塩」としてあらゆる地において活躍奉仕する姿勢として我々拓大人の誇りであり、心の支えです。

「今後は『心の時代』にシフトする」とよくいわれますが、目先の偏差値やランキングにばかり捕われることなく、大学の建学の精神、拓大スピリットの由縁ということをホームページや入学案内、広告コマーシャルでアピールすべきでしょう。「人種の色と地の境 我が立つ前に差別無し」を標榜し、19世紀より大理想として掲げてきた大学が今日このようなポジションに甘んじてはならないのです。高邁な精神に貫かれた拓大の校風や前記のごとき実践を取り上げた「ホットニュース」として世間にアピールして行くべきです。

年配の心ある人は「AG大、R大、J大というようなミッション校ばかり持て囃されるが、拓大はそんなところとは訳が違う。”一本筋が通っている”学校だ」と語ります。古い話ですが、当時国立医学部在学中の友人が、タイ、カンボジア国境の難民キャンプに医療ボランティアとして赴いた際、殺戮を繰り返すポルポト軍に対し、市民を助け、義勇兵として戦っていた拓大生と知り合ったそうです。こういう学生のいる大学だということを世に知らしめられれば自ずと拓大の評価は向上していくでしょう。

最後に由緒ある”老舗”として桂太郎先生像と臥竜窟、国際教育会館正面という「遺産」を大写しにした広告宣伝が効果ありと思います。同じレベルの他大学には決して真似できない「財産」であるからです。

石川県支部、陸上支援会会員
80期 中村 良仁

拓大生ここに在り②拓大生ここに在り③