56期会
秋も深まりを見せる中、10月21日(日)午後5時30分から市ヶ谷の私学会館を舞台に56期会が、盛大に開催された。27人の同期生がこの日をまちきれなかったように、心弾ませているのを感じた。
予定通り午後5時30分には、大方の同期生が集まり、冒頭久保君が司会となり、彼の先導で箕作幹事長が49年前の同期生をお一人お一人思い起こし、現在までの足取りを交えながら淡々とした挨拶は、皆に感動を与えた。
続いて新開君の誘導で校歌が斉唱された。このときの校歌は、確かに学生時代の校歌とは一味違い、歌詞の一言一言を噛みしめての歌唱だった。
又特に印象に残ったのは、その後の物故者に対する黙祷だった。曾ての友人達に先立たれた寂しさを秘めながらの黙祷は、ことばに表現しえる物ではなかった。続いて乾杯の後は一人ひとり遠き日の思い出でビールや酒に舌をならし乍らの時間の費やしは最高の幸せな一時となった。
最後の締めは細谷君に氏名され、彼の持ち味の名文句「70代は実の秋である」等々は心に留めて置きたい一言として、脳裏に刻まれた。
来年は卒業して50周年を迎えることになり、記念すべき年になるので、可能な限り心に残る会にすることを約束して幕を閉じた。
(佐藤信男)