式辞

謹んで拓魂碑に祀られている全学友、全職員、全学生の御霊に申し上げます。

母校・拓殖大学並びに学友会は建学の理念を遵守し、力強く且つ逞しく前身を続けております。

4月1日新元号が「令和」となることが決まり、今例祭が「平成」最後の例祭となります。平成時代30年を振り返ると阪神淡路大震災や東日本大震災。イラクのクエート侵攻から始まった湾岸戦争やアメリカで起こった9・11テロからアルカイダ殲滅作戦など記憶に新しい災害や事件などが走馬燈のように過ぎ去ってしまいました。「令和」の御代が希望に満ちた明るい時代となりますよう心より祈念してやみません。

今年度は、学友会創立110周年になります。来年2月29日に記念式典・祝賀会を催す準備を進めております。100周年のような盛大な式典ではなく質素なものをと考えておりますが、やはりお祝い事でありますので全国の学友が中心となるものがふさわしいと実行委員会が趣向を凝らしているようですので楽しみにして頂きたいと思います。

さて、箱根駅伝は、1区では今年は駄目かと思わせる場面がありましたが、総合9位となりシード権を2年連続獲得。今年は出雲駅伝・全日本学生駅伝・来年の箱根駅伝の3大駅伝出場が決まっておりますので、関係連合会・支部の学友に盛大なる応援をお願いする所存です。

現在大学で取り組んでいる「オレンジ募金」は、来年に迫った東京オリンピック出場選手の強化対策やスポーツの強化のみならず、拓大の底力を発揮するために使われる支援金ですので、全国の学友に絶大なる支援協力を引き続きお願いしてまいります。

母校は、3月23日、平成30年度の卒業式を行い、5学部2220人、大学院113人が、勇躍八王子国際キャンパスから飛び立っていきました。北海道短期大学の卒業式は3月16日に行われ、186人が卒業。大学編入者72人。うち母校へは64人が3年に編入しました。拓大一高の卒業式は3月3日に行われ、397人が元気に卒業しました。

そして、平成31年度の大学の入学式は4月4日におこなわれ、5学部2059人、大学院134人の夢と希望いっぱいの新拓大生が誕生しました。北短の入学式は4月10日に行われ、217人が入学し、北の大地で2年間学びます。また4月6日に行われた拓大一高の入学者は446人となっております。

本日、拓魂碑に入魂される学友は、陸上競技部の監督として箱根駅伝に導き、学友会本部の役員を歴任した49期中山正太郎殿。学友会甲信越連合会長として尽力し、陸上競技部の菅平合宿で長年陣中見舞いに訪れ、箱根駅伝の陰の功労者である64期竹中伍殿。山形県支部長を8年、東北連合会長を歴任し、地方行政に永年功労のあった54期鳥海茂太殿。学生海外移住連盟設立に貢献。フジモリペルー元大統領と親交があった61期吉永正義殿始め学友167人、元教職員8人、学生3人、計178人が入魂され、合わせて8,433人となります。

以上謹んでご報告申し上げます。

拓魂碑におわします諸先輩の霊位には何卒、母校・拓殖大学、並びに学友会の未来をお守り下さいますようお願い申し上げ、式辞と致します。

平成31年4月23日
拓殖大学学友会
会長 赤澤 徹

入魂者芳名