日本レスリングの物語
柳澤 健 著
(岩波書店、¥2,730)
表紙はイケメン高谷惣亮選手
6月10日付朝日の広告に初めて登場した本だ。6月4日、オリンピックに出るレスリング代表3人(湯元、米満、高谷)が文京校舎に表敬訪問した時に、本書の実物紹介があれば、渡辺総長・学長も福田理事長も「オオッ!」と感動の声をあげたであろう。何しろ、表紙を占領している写真の人物が、出席者の
本書は日本レスリング「世界最強化」の栄光、挫折、瞑想、そして再生への80年の歴史を描き切る。おそらく今秋発刊となる「日本レスリング協会80年史」(協会広報部)が書けない部分も多いのではないか?「拓大レスリング部50年史」(昭和13年6月1日創設)からの引用もある。戦後初の渡米代表・神田幸二(49期)はじめ、◆12章「女子レスリング」では当時拓大監督だった宮澤正幸(51期)が1960日本初の女子レスラー正式登録の秘話や、1984フランス女子大会と福田富昭団長(現会長)の大島和子選手デビュー戦も秘話。末尾に◆13章「少年レスリング」育成と全盛が楽しい。もちろんアテネの豊田雅俊(97期)からロンドンを含めた5人を育てた西口茂樹大学体育振興部長(自身もソウル・バルセロナ2大会連続)の名も輝かしい。
創立百年史編纂室