第38回 62期会開催報告
「花の雲 鐘は上野か 浅草か」(芭蕉)の句碑が「精養軒」入口脇にある。
平成23年11月5日(土)、晩秋の桜並木を散策する人で賑わう上野の杜を背景に、日本ではじめての西洋料理店として明治5年創業の、由緒深き「精養軒」で38回目の62期会を開催した。
実施要項にしたがい、司会の開会宣言のあと校歌斉唱。新潟から本会に出席していた渡邊義明拓兄が新たに鬼籍に入ったという悲報に接し、無常の世を恨み、物故者の御霊のご冥福を祈り黙祷と渡邊拓兄の奥さまから贈られた銘酒「越乃寒梅」で献杯。
「いつの間に 世に無き人ぞ 秋寒し」(虚子)
続いて岡崎代表幹事あいさつ、三浦拓兄からは、出雲駅伝5位入賞の報告と、箱根駅伝シード校として好順位が期待できるとの、うれしい展望の話があった。
今年も徳島から酒井宏治、福島からは村上紀男拓兄が出席し、会を盛り上げてくれた。なお、村上拓兄は福島原発から50㎞範囲に居住し、落ち着かない日々を過ごしているとの報告があった。同情と心境を理解しつつ、乾杯の発声をお願いして、懇親会に入る。
拓大時代の思い出話と近況報告等、時間を忘れて語り合い、美酒を酌み交わすこと2時間半は、1年ぶりの再会にしては、またたく間の短い時間であった。「歳月人を待たず」「お互い健康に留意して来年また会おう」を合言葉に散会。一部同期生は更に築地まで足を延ばし、さらに親睦を深めた。※出席者20名
小川仁也 記