初めての海外を経験して(大澤拓也)
商学部会計学科1年 大澤 拓也
今回の研修では様々なものを見て、聞いて、触れることにより、今まで知らなかったことを学び興味を持ちました。そして、それに対する感想が沢山あります。
まず、アメリカ人やアメリカに住む人々に対する感想です。アメリカにはどんな人たちが住んでいるのか気になっていましたが、研修を通じてとても気さくで明るい人が多いということを感じました。初めてそう感じたのは、自分たちの乗っていた飛行機がロサンゼルス空港に到着した際に、機長さんが一緒に写真を撮ってくださり、「アメリカには何のために来たの」などと陽気に話しかけてくださった時です。また、ある日夕食を食べに行ったレストランでは、ウェイトレスの人が「日本人でしょ?」と話しかけてきてくださり、みな最後には「楽しんでね」と言ってくれるのです。帰りの飛行機でも、初対面らしきアメリカ人同士がトイレに並ぶ列で楽しく話していたのを見て、社交的な人が多いのだと思いました。しかし、明るく社交的な反面、プレッシャーを感じないためか、飲食店やショップ店員の方にやる気が見られず、不愛想な態度を幾度か見受けました。日本の接客業のレベルを、それがごく当たり前だと思っていたので、改めて日本人が真面目で仕事に対する意識が高いということを実感しました。
次にアメリカという土地についてです。成田空港を出発してから約9時間30分が経った頃、アメリカの広大な大地が見え、とても興奮したことを覚えています。私たちの訪れたロサンゼルス周辺地域は、一際目立つような高い山は見当たらず、平坦で広大な大地が広がっていました。到着して空港から出ると日差しは強くとても眩しかったです。研修期間中は、雨が1日だけ降りましたが、それ以外はとても強い日差しが射し乾燥した日が続いていました。そんなアメリカには、多様な民族が異なる宗教や文化のもとで生活していると事前研修で学びましたが、それぞれの価値観を互いに尊重し合いどんな価値観を持った人でも受け入れられる住みやすい土地であると感じました。
そして、今回の研修で最も学ぶことが多かったのは、本学の先輩方のご自宅にホームステイをさせて頂き、8日間にわたって沢山の先輩方に接したことです。海外で働きたいと思っている自分にとって、実際に海外に出て活躍される日本人の姿を拝見し、ご本人からお話を伺うことが出来たことはとても貴重な体験でした。特に自分が影響を受けたのが、平野敬士(ひらの けいし)先輩です。平野先輩は、イエローページジャパンの他にもサプリメントなどの健康食品販売をされており、ライオンズクラブという国際的慈善組織の支部長としても活躍されています。2つのお仕事をされながら社会貢献活動にも取り組み、何事にも全力で困っている人に手を差し伸べる姿にとても感銘を受けました。どんな時にでも他人に対して優しく、思いやりの気持ちを持つことの大切さを学び、今の自分に何ができるのか考えさせられました。
さらに先輩方から学んだことがあります。先輩方は、アメリカという土地で自分の天職を見つけ既に成功しておられますが、誰一人としてその成功は自分の力ではなく、沢山の人とのつながりや協力のおかげで今の自分があるのだとおっしゃっていたことです。周りの方に対する感謝の気持ちを忘れずにいたからこそ、先輩方は人生を思う存分謳歌することが出来ているのだと感じ、他人への感謝の気持ちの大切さを改めて実感しました。
これらのことを学んだ10日間は、大学に入学してからの1年に比べれば短い研修期間であったかもしれませんが、とても充実した日々でした。これからの大学生活を、この研修の様に毎日新しいものを学びながら、有意義に過ごしていきたいと思っています。
決意表明
私は今回の研修で多くのことを体験しました。そこでは人との関わりや謙虚な姿勢で何事にも取り組むことと、他人を思いやる気持ちがとても大切であると学び、それらは自分が成長する過程でとても重要なことだと思いました。
今後の大学生活や日常生活において、人とのつながりや謙虚な姿勢を心がけ、他人への思いやりや感謝の気持ちを忘れずに、過ごして行きたいです。さらには、海外に行くことによって日本を客観的にみる事が出来るため、今回の研修をきっかけに様々な国へ行き多くのものを吸収しようと思っています。そして、研修前から自分の将来の夢であった国際的に活躍できる会計士になるために日々の努力を怠らず、日本人としての実感と誇りを持ち、先輩方のような強い信念を持った国際人として大きく成長できるように、何事にも恐れずに挑戦して行く所存です。
最後になりましたが、この研修の企画をしてくださった学友会ロサンゼルス支部の皆様、及び国際部の方々と航空券の取得などにご協力してくださったアートツアーの波方先輩に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
以上