ロサンゼルスOB訪問プログラムに参加して(八木澤麻理)
国際学部国際学科1年 八木澤 麻理
私は今回のプログラムで色々な場所を見学し、先輩方からのお話を聞くことによって、多くのことを学びました。私は先輩方がアメリカに移住されたきっかけや今までどのようにアメリカで暮らし、そして成功されたのかお伺いしたいと思っていましたので、ロサンゼルスでは、多くの先輩方にインタビューさせて頂きました。
先輩方がアメリカに移住した理由はそれぞれ違っていましたが、多くの先輩方が最初からアメリカに憧れをいだき、アメリカで働きたいと考えていたことは同じであるということを知りました。そして、多くの先輩方が「拓殖大学に行っていなければアメリカには来ていなかった、拓殖大学がアメリカに来るきっかけを作ってくれた。」とおっしゃっていました。拓殖大学は先輩後輩の絆がとても強く、先にアメリカに住んでいた方を頼って渡米したり、移住されたりした先輩もいらっしゃいました。
私も先輩方と同じように拓殖大学に入学していなければ、大学1年生でアメリカに行くことはできなかったと思います。そして、先輩と後輩の繋がりによる先輩方のご厚意でロサンゼルスに行くことができました。
先輩方にアメリカに来た頃の様子を伺ったところ、最初は英語力を伸ばすために、語学学校に通いながら“School boy”として生活していた方が多くいらっしゃいました。“School boy”というのは、ホームステイとは違い、タダでその家に住むことができますが、そのかわりその家の掃除や、子供の面倒を見るなど、家事を手伝いながら学校に通う居候のようなものです。私はこのしくみを知らなかったのでとても驚きました。
次に、インタビューをさせていただいた中で、とても心に残った6名の先輩の言葉を述べさせていただきます。
古谷先輩の座右の銘は、“The benefit for other people”というフレーズで、人間の最終目的は「利他愛」だとおっしゃいました。これは、「人々の為に役に立つ」という意味です。私は、日常生活で自分のことばかり考えていて、そのようなことを深く考えたことがなかったので、これからはこの言葉を忘れずに毎日の生活を送りたいと思いました。
桑原先輩は、インタビューの中で「自分の目的の為にやることであれば苦労と思わない」とおっしゃいました。この言葉を聞いて、私も目標に向かって大学生活を送っているので、辛いことがあっても苦労だと思わずに自分の為だと思い、前向きに生活しようと思いました。また、「夫婦は夫が柄杓(ひしゃく)で妻が桶」だともおっしゃっていました。この言葉の意味は、柄杓が良くても桶に穴が開いていたらだめだということだそうです。まさにこの言葉は多くの先輩方に当てはまるのではないかと思いました。先輩方がアメリカで成功されたのも、柄杓と桶のすばらしい関係があったからだと思いました。私も将来、海外においても夫を支え、生活できるしっかりとした桶になれるように、これから一層自分を磨きたいと思いました。
畠先輩には、3つのことを教えて頂きました。「最低の所を想像していると挫折をしない」、「他大学と比べ拓殖大学はユニークな大学である」、「学友会は全世界と繋がっている」を後輩へ伝えたいとおしゃっていました。私は、学友会の支部がここまで多く、色々な国にあることは最近まで知りませんでした。また、このように世界各国に在住する先輩方と繋がることができるのは、拓殖大学ならではと思いました。畠先輩はお仕事の他にも競走馬の研究をされており、競走馬のことを話している畠先輩の目はとても輝いていました。どこまでも追及していくプロフェショナルとしての姿勢を感じました。私も目標に向かってもっともっと追及していかないと良い結果はでないことを改めて実感しました。
平野先輩は、これまで様々な事業を成功させてこられた方です。私は平野先輩の挑戦する勇気は、どのようなモチベーションから生まれたのか気になりました。座右の銘は「人間万事塞翁が馬」で、前に進めば成功するという恐れない気持ちが大切だと教えて頂きました。私も何事にも恐れずに挑戦していきたいと思いました。
鈴木先輩は、拓殖大学の校歌にある「人種の色と地の境我が立つ前に差別なし」という歌詞が座右の銘であり、この事を分かっていない人は、海外では絶対に成功しないと教えて下さいました。私もこの言葉は拓殖大学生として日々心に入れて生活したいと思います。
金城先輩の言葉で特に印象的だったことは、後輩へのメッセージでおっしゃっていたことで、「日本は文化的に落ち着いているので金魚鉢みたいだが、金魚ではなく大海に出て、大きな魚と戦って欲しい」という言葉でした。私もこの考えのように海外で力強く色々なことに挑戦していきたいと思いました。
私は、今回の研修で、UCLA、UCSD、クレアモント大学の3つの大学を訪問しました。初めてアメリカの大学を訪れ、素晴らしい環境と施設にとても驚きました。そして、将来アメリカの大学に留学したい気持ちが強くなりました。
私は以前から観光業界にとても興味があり、2年次からは、国際観光コースで学ぶこととしています。ロサンゼルスは観光地としてもとても有名で、私の両親も新婚旅行で訪れた場所であり、私は幼い頃から憧れていた場所でした。そして、ロサンゼルス支部の先輩の中には、観光業をされていた先輩が3人もいらっしゃいました。古谷先輩は、過去にJTBのガイド通訳をされていましたし、荻野先輩は現在もトラベルコーディネーターをされています。桑原先輩は、ご結婚される前まで近畿日本ツーリストのガイド通訳をされていました。観光業をされていた先輩方のお話は、観光業界に興味を持っている私にアメリカでの観光業の魅力を一層感じさせてくれました。
今回、このプログラムに参加しようと思ったのは、夏休みにフィリピンに英語留学して、海外で働くことに興味を持ち、実際に働いている先輩方からお話を聞いて自分の将来に繋げたいと思ったからです。私は研修に行く前と比べ、帰国してからはアメリカで働きたいという気持ちがとても強くなりました。
アメリカで働くことについて話して下さった桑原先輩の言葉にとても印象に残ったものがあります。それは、「“American Dream”という言葉があるように、アメリカには目には見えない力があり、引っ張ってくれるものがある。周りがサポートしてくれるので、行動すれば成功する。そして、アメリカは土壌がいいので働きやすい。」とおしゃっていました。私はこの言葉を聞いて、勇気が湧き、将来アメリカで暮らしたいと強く思いました。
アメリカとスペインは歴史的にも関係が深く隣同士でもあるため、アメリカにはメキシコ人が多く住んでいます。そのため、スペイン語も多く用いられており、メキシコ料理などのお店もよく見かけます。私は英語以外にも第二外国語でスペイン語を学んでいますが、アメリカでスペイン語が多く使われていることにとても驚きました。
畠先輩と出来谷先輩が働いている会社の工場を見学した際にも、メキシコ人の方が沢山働いていて、先輩方がスペイン語で会話をしながら仕事をしていたので驚きました。先輩方はアメリカに来てからスペイン語を勉強して話せるようになったそうです。私も先輩方のように英語とスペイン語を使い分けて、仕事に生かせるようになりたいと思いました。
私は今回の研修で素晴らしい先輩方と出会うことによって、多くの面で自分自身が成長できたように思います。初めてのアメリカ訪問でカリフォルニアに滞在することが出来て、この地が大好きになりました。そして、この研修で得た素晴らしい経験を今後の人生に活かしていこうと思います。これからさらに英語やペイン語などの語学力を向上させ海外での経験を多く積むことによって、自分を成長させ、先輩方のようなすばらしい国際人になりたいと思います。
今回の研修は自分に多くの刺激を与えてくれてとても勉強になりました。この場をお借りしてロサンゼルス支部の先輩方、学友会の方々、国際課の方々、そして、国際学部の先生方に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
以上