上演終了後の髙橋力さん

2月11日(土)、12日(日)の2日間、岩手県奥州市の奥州市文化会館Ｚホールで、「奥州市民劇 新平さんの大風呂敷―後藤新平物語―」が上演された。同市水沢出身で、拓殖大学第3代学長も務めた後藤新平伯の生涯を描いた演劇で、少年～青年時代、中年～晩年時代、ボーイスカウト総長の各時代の新平を3人のキャストで演じ、ボーイスカウト総長の新平役として髙橋力さん(後藤新平記念館元館長、拓殖大学大学院地方政治行政研究科修了)が出演した。当初は令和2(2020)年12月に公演が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症で稽古が出来ないなどの事情で延期されてきた。客席は感染対策で1人おきの着席とされてはいたが、12日の公演は完売御礼の札が出ていた。

髙橋さんの出番は、ラストシーン、ボーイスカウト総長の新平を団服を着た少年たちが囲み、「自治三訣」を朗唱する一場面のみで、セリフは一切なかった。(Ｓ)