令和3年度 拓魂碑秋季例祭

 

式辞

謹んで拓魂碑に祀られている全学友、全職員、全学生の御霊に申し上げます。

母校・拓殖大学並びに学友会は、建学の理念を遵守し、力強く且つ逞しく前進を続けております。

1日5,000人を超える新型コロナウィルス感染者は、変異しながら感染は弱まることなく世界中を覆い尽くしております。

そんな中、一年延期した「東京2020オリンピック・パラリンピック」が開催反対の多い中、管総理大臣の決断で予定通り7月23日から8月8日迄開催され大きな感動と成果をもたらせました。拓大からは、西口茂樹教授が日本レスリング代表団の強化本部長として指揮を執り、コーチとしてロンドン銅メダルの湯元進一(105期)が参加。選手として高谷惣亮(110期)が3大会連続出場しました。成果は、男女併せて金5個・銀1個・銅1個計7個を獲得しました。これは大きな成果と言って過言ではないでしょう。

今注目を集めている拓大スポーツは、4月から部として歩み出した「女子陸上競技部」です。4月に入学した不破聖衣来さんが5月に開催した関東インカレ5000mでいきなり優勝し、アンダー20日本選手権でも他を大きく引き離して優勝という今までにない衝撃が大きく広がっています。10月31日開催される全日本女子駅伝では、念願のシード権を取ることを期待しております。成績は、見事3位でした。暮れの富士山駅伝が楽しみです。

そして、男子陸上競技部は、10月23日に箱根駅伝の予選会が有り、11位で箱根出場は叶いませんでしたが来年に期待します。来週11月7日には、伊勢路の全日本大学駅伝に出場致します。箱根の憂さを晴らして上位入賞を期待します。この大会も無観客開催ということですが、大いなるエールを送って戴きたいと思います。

10月1日緊急事態宣言が解除されてから新規感染者数が激減して参りましたが、油断することなく日常生活を送るよう頑張って下さい。今までのリズムに戻ることはないと思いますが、少しづつ前に進む事を祈っております。

本日、拓魂碑に入魂される学友は、学友会本部常任幹事で多摩中央支部支部長の山田耕治君(学88期)が去る9月24日、コロナ緊急事態宣言下の中、コロナに感染し逝去。惜しい人材を亡くしました。

そのほか学友53人。合わせて8,817人となります。以上謹んでご報告申し上げます。

拓魂碑におわします諸先輩の霊位には何卒、母校・拓殖大学並びに学友会の未来をお守り下さいますようお願い申し上げ、式辞と致します。

令和3年11月3日
拓殖大学学友会
会長 赤澤 徹