凄く良い話に感激

   2021/05/12

先日、大学の評議員会が文京校舎で開催され、その会に出席するために愛媛県から森達正さんが上京されました。さて、その時に森さんからこんな良い話を聞きました。

昨年の11月に拓大創立120周年記念式典がコロナ禍で、ささやかに文京校舎で開催されました。その時に大学より感謝状が塩水港精糖株式会社に贈呈されました。なぜ、製糖会社に感謝状をと、出席した皆が訝しげに感じたところでした。それは、今から100年も前のことでした。拓大の前身、まだ専門学校扱いだった時に大学に昇格させる話が持ち上がり、申請するには当時の文部省に莫大な供託金が必要でした。学校にはそんな資金の準備はあるはずもなく、寄付等集めるといっても簡単な金額ではありませんでした。その供託金の50万円のうち20万円(現在の貨幣価値にして約7億円)を塩水港精糖株式会社さんが寄付してくださったのです。

当時台湾は製糖振興政策の一環として塩水港さんの他、いくつもの製糖会社があったとのことです。この話は、偶然にも福田理事長が新聞紙上で塩水港精糖の名前を見つけ、創立120周年の場で感謝をお伝えするに至ったのです。

学友会四国連合会代表の森さんは、地元で後継者のいない製菓会社の名物「たぬきまんじゅう」を事業承継し、経営されているのですが、塩水港精糖と拓大との話を聞き、自分の会社でも是非とも塩水港を使いたいと職人さんに頼み込んで、塩水港の砂糖で「たぬきまんじゅう」を作ることにしたそうです。

塩水港精糖にその旨連絡をしたところ、なんと塩水港から、わざわざ、御礼の使者まで出向いてきたそうで、これまた森さんは大感激、今後とも微力ながら、恩返しとまではいきませんが、塩水港精糖さんとのいい関係を続けていきたいと話しておられました。

何とも、拓大らしい嬉しい話ではないでしょうか。

村上貴美子(学70・院24、学友会常任幹事)

たぬきまんじゅう

たぬきまんじゅう


社長と専務

左 社長 森達正(72期) 右 専務 森貴則(104期)


丹原工場

丹原工場