月刊Handa 11月秋麗号
花田紀凱 責任編集(飛鳥新社、950円)
<ありがとう!安倍晋三総理>特集は、この月刊誌ならでは!の大舞台だ。森喜朗「朝日は安倍総理に詫びよ!」で、まず大見得を切る。グラビア特集「世界のAbe」9ページも2019年5月場所で初優勝した朝乃山に米国大統領杯を渡すトランプ大統領と安倍首相祝福の笑顔がいい。各国首脳との笑顔交歓は見開き9点、その中でもエルトゥールル号事件とテヘラン邦人救出事件を描いた日本・トルコ合作映画(エルドアン大統領)など見逃せない。
編集長インタビューで森喜朗オリンピック組織委員長が辞任会見の裏話。安倍―麻生40分密談後に「ニュースで見たら麻生さんが怒り狂った顔をしていた」の一行がある。森さんでないとピンとこない顔。ここは面白かった。もう1つは昭和46年、初の台湾訪問の時。外務省から「蒋介石総統に謁見できるが絶対に日本語はダメ」と念を押された。だが蒋総統は新米らしく直立不動の森氏の前で「いくつだ?」と。「はい、三十二です」「これからの日本は大変だよ。しっかり頑張りたまえ」と、日本語で話しかけたという。これは特ダネでしたね(筆者注)。次に李登輝さんの葬儀(9月19日)に政府専用機で参列したこと。
あとは「私の中のアルバム」高田文夫。そして「エンドロールはまだ早い」なべおさみ第46回イングリッド・バーグマン。そして「ふたりの怪物 菅義偉と二階俊博」(大下英治)ほか書ききれない読み物満載の号でした。(M)