月刊Hanada 1月福袋号
花田紀凱 責任編集(飛鳥新社、840円)
総力大特集は<“徴用工”判決を裁く!>だ。これを「焚きつけたのは反日日本人」と櫻井よしこ・西岡力に始まり「軍艦島元島民が語る“徴用工”の真実」(加藤康子・内閣官房参与)「韓国の知的レベルはこの程度」(室谷克実)などの大論陣は読みごたえ十分。
連載(猫はなんでも知っている)の作家・元外務相主任分析官佐藤優(同志社大学大学院神学研究科修了)は「日韓関係をぶち壊す韓国」は愛猫シマの口を借りて、2002年に北方領土問題がらみで、鈴木宗男(拓大68期)事件という日本を揺るがす大事件があったこと。それに連座して外交官だった作家も東京地検特捜部に逮捕された。いま安倍総理とロシアのプーチン大統領が話し合ったばかり。北方2島返還問題は、なんだ鈴木宗男・佐藤優両氏がやってきたことと、どこが違うのか? そして結末は日韓問題に及び「国際法的には日本が正しくても、韓国が国際社会の感情に訴えれば、日本の立場は不利になる。外務省は早く手を打つべきだ―」と。
最後の登場者は、待ってました荒木和博・特定失踪者問題調査会代表(拓大海外事情研究所教授)だ。慶大法学部政治学科卒から2003(平成15)年予備自衛官を志願している。目的は北朝鮮による拉致被害者の救出だった。まさに命がけの志! このページを読むと予備自衛官とは何かがわかる。それだけでも効果はある。更に北朝鮮小型船舶の日本海沿岸漂着事件続出―秋田県由利本荘市に接岸した遭難船には8人乗っていたが、そのほかにも2人乗っていたという情報あり。その2人はどこに消えたのか!などなど。(M)