【訃報】田中 康隆 氏(57期、ブラジル在住、空手家)

 

田中康隆

ブラジル・リオデジャネイロ居住の田中康隆先輩(57期、空手部、長野県出身)がさる6月12日肺炎にて死去されました。

田中康隆先輩は1959年3月14日ブラジル移住、ブラジルにおける空手道普及の最高責任者でした。田中先輩から空手道の手ほどき受けた弟子はリオとサンパウロはじめブラジル全土に及びます。1990年にはブラジル連邦政府フェウルナッド・コーロ大統領からブラジルスポーツ振興に貢献したとして「ブラジルスポーツ名誉勲章」受賞。コーロ大統領は田中先輩の愛弟子でした。

田中先輩は最後までリオデジャネイロで「空手道場・講武館」を運営し、弟子の稽古指導に当たっていました。世界空手連盟七段、日本空手協会五段で、1972年世界空手選手権パリ大会ブラジルチーム監督、1990年南米空手選手権ブラジルチーム副団長(ペルー大会)など務めました。戦前戦後の拓大歴史上に残る伝説の生き証人で、誰もが知っている先輩でありました。

私事にて恐縮ですが、自分も1990年にブラジル移住(リオ10年居住)、当時から田中先輩に大変お世話になり、今日までお付き合いさせて頂きました。死去2ヶ月前にも会って元気でしたが…。リオは日本人が大変少なく、全ブラジル人相手に拓大魂を発揮していました。ただただ冥福を祈るばかりです。

押忍
サンパウロ支部長 島田政夫(74期)