稲田朋美さんの本

 

伝統と創造 十年の軌跡

学友会本部役員の三澤浩一総務委員長(81期)提供の3冊。いずれも衆議院議員で自民党政調会長の稲田朋美さんの本だ。稲田議員はこれまでも茗荷谷たよりで数度紹介したが、文京キャンパス西門入り口の手前に自宅がある(改築工事中)いわば隣人。

「伝統と創造 十年の軌跡」(非売品)は、全国後援会「ともみ組」事務局が刊行した。小泉総理大臣のころ官邸での新人議員の中にピンク色スーツを着ているのは、井脇ノブ子氏(大学院21回修)と見た。彼女は拓大水泳部男子をムチでたたくようにして指導強化に尽くしたことがある。

「百人斬り訴訟」裁判記録集(展転社、1,500円+税)は、主任弁護士として稲田朋美氏大活躍の場である。発端は朝日の本多勝一記者が昭和46年に連載<中国の旅>で2人の陸軍少尉が「百人斬り」を競ったというデマをとばしたこと。これより先、日華事変で南京攻略戦の出来事を東京日日(のち毎日新聞)が、でっちあげた。日本軍人の武勇伝を見てきたかのように創作した。本多は、これをもとに朝日で書いた、とされる。2人の少尉は無実を証明されることなく戦後処刑された。遺族は集中批判を浴び、身の置きどころもない。そこで人権問題として立ち上がったのが稲田氏を中心とする弁護団だった。

「反日記念館」(展転社、1,000円+税)は、中国全土の抗日記念館から不当な写真を撤去せよ!と叫ぶ人々のシンポジウム。司会を三澤浩一(前出)が務めた。この事件の問題は日中両国の友好にヒビを入れたまま今後そのままになるだろう。沈黙してはいけない。日本人の名誉を守るために!(M)

「百人斬り訴訟」裁判記録集反日記念館