敵地山梨で公式戦今期初白星

 

ラグビー山学大戦①

10月31日、山梨県・御勅使南公園ラグビー場
拓大 36-32 山学大

公式戦第五戦は、2年前の入れ替え戦で敗れた相手、山梨学院大学です。敵地に乗り込んでの試合で、今季、お互いに勝ち星はありません。リーグ戦も終盤になり、試合結果によっては、大学選手権に望みを繋げるかあるいは、入れ替え戦に限りなく近づくか、両校にとって絶対に落とせない試合です。

キックオフから、拓大は怒涛の攻撃を見せ、前半6分敵陣ゴール前ラインアウトからの密集でSH姜乗周(3年―日本文理)が隙を突いて左中間に先制のトライを奪います。ゴールも決まり7-0とします。

しかし、その後山梨学院は、21分までに3本のトライで反撃に転じ7-15と逆転します。今まではこのまま意気消沈して残念な結果となるのですが、この試合は違いました。

26分には、ラインアウトから直接パスを受けたシオネ・ラベマイ(2年―セントビーズ)が右中間に、33分にはハーフェイライン付近での密集から姜が50メートルを独走して、この日2本目のトライをとります。そして、前半終了間際41分には、相手のキックからパスを繋いで最後はバイスキャプテン中村優希(4年―東京)が右隅にトライ。キッカーの塩倉将大(4年―湘南工科大附)も4本中3本のゴールを成功させるなどして、26-15で前半を終えます。

後半開始早々、山梨学院の2人の外国人留学生がうまく機能して、立て続けに2本を返えされて、1点差に詰め寄られます。その後、点数が動かないまま緊張した状態が20分間続きますが、この間拓大は攻め続け、30分には相手の再三の反則で認定トライ、34分には敵陣22メートル付近のラインアウトからシオネがゴール手前まで走りこみ、密集からパスを受けた具智允(4年―日本文理)が相手の隙を突破してゴール左にトライ。すがる相手を引き離し11点差とします。最後は相手に7点取られたものの、36-32で拓大は今期初白星を挙げました。

残り2試合もこの調子で気持ちを緩めることなく結果を出してもらいたいと思います。

また、北野健斗(3年―目黒学院)、濱副慧悟(2年―つくば開成)、黒尾丸泰地(1年―佐賀工業)などが初の先発出場を果たしました。特に本来地力のある北野がボールを持ったときの相手ディフェンスをものともしない力強い足腰、そして果敢なタックルは目を見張るものがありました。終了間際の数分間の途中出場でしたが、山中悠暉(1年―日川)地元での公式戦出場を果たしました。将来、楽しみな選手のひとりです。

最後ではありますが、梶井部長、ご父兄の皆様、数多くのOBが遠い山梨まで応援に駆けつけてくださいました。厚く御礼申し上げます。

学友会監事・ラグビー部OB 村松芳弘(84期)

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