浦安本部道場「少年剣道教育奨励賞」受賞
この度日本剣道連盟から、浦安本部道場が平成26年度の「少年剣道教育奨励賞」を受賞した。浦安本部道場は川口高志氏(81期・拓殖大学職員、就職部長・剣道部長・剣道教士七段)が指導責任者で、昭和32年千葉県浦安市の地域住民が中心となり、剣道(武道)を通じて青少年の育成と地域交流・振興などを目的に設立された剣友会で、創立58年を迎える歴史ある道場の一つである。創立以来、歴代の会長や多くの指導者・会員の緻密な努力と功績により脈々と歴史を育み現在に至っている。
会員は、幼児・小学生の約30人、中学生の15人程、また、大人の会員に至っては約60人が在籍し、日々の稽古に精進している。現在では浦安市内で最も規模の大きい道場として活動を行っている。
少年の部では、時代の変化や青少年の様々な環境の変化に伴い、少年剣道の会員が減少し活動自体が危ぶまれる時期もあったが、継続的に活動を行ってきた。現在では、会員募集・広報などにも力を入れ、入会対象を幼稚園児の年中から受け入れを行い、青少年の育成と剣道を愛する方々のコミュニティーの場となっている。
その少年剣道の立て直しと指導を平成19年から行っているのが、拓大81期卒の川口高志氏である。日々忙しい大学業務を担当しながら、合間の時間を活用し週4回の稽古を行い、週末の休日、夏季休暇中などは殆ど休み無く指導に取り組んでいる。
今回、その長年にわたる「剣道を通じた青少年の育成」に対する情熱と道場の発展のため、日々の活動に取り組む姿勢が評価され「少年剣道教育奨励賞」を受賞するに至った。この賞は、少年剣道の指導面で、大会などの成績もさることながら、草の根的に目立たぬ活動を続けて、剣道の底辺を支えてきた団体・組織に与えられ権威ある賞である。
川口氏は大学では就職部長として学生の就職支援や企業との交流などを担当し、課外活動では、麗澤会剣道部部長として学生を指導している。今後も「大学剣道部及び少年剣道での全国制覇」という大きな志と「剣道界の更なる発展のため、良き指導者の育成」を目標に全力で取り組んで行きたいと話している。