ラトルスネイクス最終戦 国士館大学に残り1秒で逆転勝利
去る11月24日に行われた、最終戦の国士館大学戦は、残り1秒の1プレーで9-7と逆転勝ちする劇的な幕切れとなりました。相手の国士館大学とは昨年の1部校同士。国士館は、ここまでブロック首位。我が、拓大ラトルスネイクスはここまで3勝3敗、前節の帝京大学には、圧勝し波に乗って最終戦を迎えました。
試合開始早々から拓大は主導権を握り、第1QでQB島崎からWR奥野にタッチダウンパスが通り、その後のトライフォーポイント(TFP)のゴールを失敗するも、6点を先取。その後は、今迄圧倒的な得点力を誇ってきた国士館大学に対してシーズンを通して成長してきた拓大ディフェンス陣が懸命に防ぎ切り、前半を6-0で折り返し。
ハーフタイムショーでは、チアリーダーが前回より更に華やかなハーフタイムショーを展開し、必勝を期してグランドのチアリーダーと観客席一体となってカチマス踊り。そして、後半になってからは、御互いに決め手を欠き、膠着状態が続き、残り1分を切りました。
誰もが逃げ切れると思っていた矢先、国士館大学が、QBからWRへパスそこから再びSEへのロングパスというスペシャルプレーを敢行し、タッチダウン。TFPも決まり、7-6のまさかの逆転。今迄、連敗してきた時のパターンの再現に、観客席も重苦しい雰囲気となりました。
試合再開し、残り38秒。ここから怒涛の反撃を開始。ゴール前30ヤードまで進み、残り僅か1秒。ここで拓大はフィールドゴールを選択。
決して簡単ではない、長い距離。そして角度も右隅。前半のゴールも失敗している。色々な思いが交錯する中、センターがスナップ。キッカーの待つ45ヤード付近にボールが放たれた時点で、時計の針は0に。
そして、キッカー奥野の蹴ったボールは大きく弧を描き、ゴールポストに吸い込まれて行き数秒後に審判の両手が上がり、そのままタイムアップ。選手は全員がグランドに飛び出し歓喜の輪。観客席は熱狂の渦。応援歌、そして整列した選手と一緒に最後は校歌を全員で歌い、アミノバイタルフィールドを一体となった大きな声で揺らす事が出来ました。
今年は苦しい戦いが続きました。それでも、選手達は一戦一戦成長して行きました。来年に向けて選手層が厚くなったと思いますので、来年は更に期待が持てると思います。この一年を通して共に頑張って来て頂いた選手、監督・スタッフ、OB会、父母会、チアリーダー、吹奏楽部、新しく加入して頂いた応援リーダー、そして最終戦に詰めかけて頂いた沢山の御学友の皆さん、深く感謝を申し上げます。本当に本当に、ありがとうございました。
来年も是非、試合会場に足を運び、声援で選手の背中を一緒に押して、共に点数を取った後の応援歌や、ハーフタイムでの興亜の雄図、そして勝利の校歌を歌いましょう。来年はキット、カチマス!カタセマス!宜しく御願い致します。
尚、この試合の模様はYouTubeにダイジェストがアップされていますので、奇跡的な逆転劇の熱狂の感覚を味わえるかと思います。
また、ダイジェストでは掴みきれない選手の鼓動や観客席の応援風景はアルバムHPのスライドショーで御堪能下さい。
深川隆成(84期)