グアムホテルインターンシップの報告(高橋 絵莉子)
高橋 絵莉子
「自分の進路を考えるうえで視野を広げることができれば…」という思いと、アルバイトがきっかけで接客業に興味があったことから、今回このインターンシップに参加を決めました。2週間の研修と仲間との共同生活は、改めて自分を見つめなおす良い機会となりました。
日本から3時間半ほどでグアム空港に到着しましたが、冬の日本とは真逆の暑さに驚きました。
最初のハウスキーピングの研修では、ベッドメイキングや客室の掃除を教わりました。肉体労働だと覚悟していたものの、想像以上にハードな仕事で、1日目は部屋に戻ってすぐベッドに倒れこんでしまうほどでした。ハウスキーパーはほとんどが現地の女性スタッフです。体力勝負の仕事を女性だけで担当していることに驚くと同時に、いつでもきれいな客室の裏側を知り、「やってもらって当たり前」ではないことや、見えないところでホテルを支えているスタッフへの感謝の気持ちを忘れてはならないなと改めて感じました。
次のインフォメーションデスクの研修では、レストランやマリンスポーツなど、グアムならではのオプショナルツアーの予約をはじめとする、コンシェルジュと言われる役職の仕事を担当しました。コンシェルジュの仕事で、特に感じたのは「常に視野を広く持っていなければならない」ということです。
レオパレスリゾートに宿泊されるお客様は、小さなお子様を連れたご家族、学生のグループ、ご高齢の方の団体など年齢層が広く、リピーターや長期間滞在される方も多くいらっしゃいました。客層が広いぶん、さまざまな目的や要望にも応えられるよう、相手が何を求めているのか即座に判断し、希望に沿えなかった場合でも、どのような提案をすれば満足していただけるか考えなければなりません。お客様から相談を受ける際、休日に体験したことがずいぶん役立ちました。
休日にはビーチやグアム内の観光名所を訪れただけでなく、現地の方が利用されるスーパーマーケットへ買い出しに出かけたり、レオパレス以外のホテルを見学したりすることで、さまざまな角度からグアムを知ることができました。また、自ら足を運ぶことでお客様に提供できる情報や知識を増やすことができたのも、とてもよかったです。
最後のフロントの研修では、『フロントデスク』と『ベル』の二つの仕事を担当しました。ベルの仕事はドアマンやリゾート内を巡回するシャトルバスを呼ぶといった比較的易しいものでしたが、現地のスタッフと英語や日本語を教えあったり、グアムで流行している音楽を聞かせてもらったりと、グアムの人の優しさやおおらかさに触れることのできた、とても濃い時間でした。いつも笑顔で明るく、お客様にもスタッフにも親切な彼らから、仕事を”楽しむ”ことなど、学ぶことも多かったです。
フロントデスクでは、『ホテルの顔』であるフロントスタッフの仕事を担当しました。初めのころは、忙しそうにテキパキと働くスタッフの方を見ると「邪魔になってはいけないな…」と消極的になってしまいましたが、「せっかくのチャンスを無駄にしてはいけない!」と自分を奮い立たせて、進んで質問したり、行動したりするように心がけました。積極的に動いたことで、スタッフの方からも質問の答え”+α”のものを得られることが多かったように思います。
どの仕事をしても感じたのは「自ら行動を起こさなければ、誰も助けてくれない」ということです。厳しいようですが、これから踏み出していく社会ではそれが当たり前なのだと思います。学生のうちに社会の厳しさを少しだけでも味わうことができたのは幸せでした。
また、レオパレスリゾートに宿泊されるのは日本からのお客様がほとんどでしたが、スタッフは現地の方が多く、会話はほぼ英語でした。身振り手振りを交えて、なんとかコミュニケーションはとれたものの、フロントの英語での電話対応では自分の至らなさを痛感し、これからは、より熱心に授業に励もうと思いました。
接客の仕事は正解も終わりもない、とても深いものでしたが、だからこそ、どこまでも追求できる、やりがいがある仕事だと感じました。将来も、何らかのかたちで人と接する仕事、人をもてなしたり、喜ばせたりできる仕事に就きたいです。
最後になりましたが、お忙しい中インターンシップを受け入れてくださいましたレオパレスリゾートの皆様、共に頑張った仲間たちにはとても感謝しています。2週間、本当にありがとうございました。