WiLL 新年特大号

   2014/04/29

WiLL1月号

780円

後藤新平だけで10ページ

花田紀凱編集長による2011年1月号が早くも百貨店書籍売り場から町の小さな書店まで山積みになっているのを見た。2011年1月の大特集は<中国の日本侵略を許すな>である。「中国が北海道を買っている」(有本香)に始まり、2大緊急対談「平気で嘘をつく中国人」(渡部昇一・宮脇淳子)「平気で人肉を喰う中国人」(石平・加瀬英明)などがズラリと並んでいる。中で見逃せないのは「北京の町を歩きながら考えたこと」(元「文藝春秋」編集長・堤尭)の一文だ。スターリンに会った日本人は数少ない。その一人に後藤新平がいる―第3代拓殖大学学長・後藤は1928(昭和3)年1月、クレムリンを訪れた。初代満鉄総裁でもあった後藤をスターリンは準国賓待遇で応接した―。この会談の内容は「後藤新平と日露関係史」(拓殖大学日本文化研究所客員教授ワシリー・モロジャコフ、藤原書店)などに詳しい。堤氏は最後まで「後藤新平という人はそのような人物だった」と称える。清廉潔白、自宅を担保に入れても潰れかけた読売新聞を助けた(その礼を求めようとしない)。堤氏も岩手県人だった。