巻田先生・南極基地滞在もあと2日
こんにちは。
小生南極ブラジル基地にいるのも、残すところ2日ほどになりました。あっという間の1ヶ月でした。迎えの船も今朝湾内にやってきました。この間いろいろなことがありましたが、まずは観測機器が設置でき、観測データが得られる状況で帰国出来、ほっとしております。
ところで、先日チリのコンセプシオンで大地震が発生し、かなりの被害が出ているようですが、実は、コンセプシオン大学と共同で5年ほど前から、学内に観測機器を設置して観測を行っています。地震発生後に、相手側の先生にメイルを出したのですが、戻ってきてしまっており、連絡がついていません。その先生の安否や観測機器がどうなっているのか、心配しておます。また、帰路はサンチャゴ経由なので、航空機が定刻通り飛んでいるのか、多少不安もあります。
さて、基地でブラジル人と一緒に1ヶ月暮らしてみて、会話が通じず、意思疎通が出来ませんでした。南極では意思疎通が出来ないと、危険も生じます。これまでブラジル国内で実施してきた観測行動に比べ、その点ではかなり厳しかったと思います。これから、まだまだ、ブラジルへ来ることや、長期間住むこともあるため、もう少し語学力をつけないと、話にならないと感じました。それでも、滞在中、ブラジル人の陽気さや人の良さにはずいぶん救われました。会話はほとんど通じない状況でしたが、皆、親切にしてくれました。ごめんどうをおかけした、皆様に感謝したいと思います。基地でのカーニバルの時と、食堂風景の写真を送ります。では、また。
巻田 和男