若き日の桂太郎先生の肖像
明治時代初期の皇族・政府高官を収めた「人物写真帖」が宮内庁三の丸尚蔵館で初公開されました。写真帖は、明治天皇が群臣の肖像を手元に備えようと、明治12年(1879年)に命じて作らせたものとの事です。総冊数39冊、収めた写真は約9,000枚にのぼり、同館が2年かけて整理作業を行ってきました。その中に、母校拓殖大学の創立者・桂太郎先生も含まれています。
拓殖大学を卒業した学友として、いつも本館脇に立つ桂先生の銅像を仰ぎ見て登下校していた時代を思い出します。
私が存じている肖像とは異なる、若き頃(34歳の時)の写真が展示されているとの事で尚蔵館へ向かいました。多くの来場者で賑わいを見せておりました。若かりし桂先生の肖像を拝見させて頂きました。
今年10月10日は桂太郎先生の没後100年祭にあたります(1913年没)。墓所は先生のご遺言により東京都世田谷区の吉田松陰先生を祀る「松蔭神社」の隣地に建立されております。
拓殖大学を創立された桂太郎先生のご遺徳を偲び、ご参拝の機会とされたら如何でしょうか。
長島 誠一(67期)