村上正邦先生を囲む会
晩秋の福岡(11月19日、18:00~ ホテルセントラ-ザ)で、我らが拓大卒業生にして、「参院のドン」「村上天皇」の異名をとった元労働大臣の村上正邦先生(54期)を囲む会が盛大に開催された。村上先生にとっては、久しぶりの福岡への帰郷となった。また、参加者一同も大きな感激と熱く燃える想いを胸に先生をお迎えした。同会は、(財)福岡緑進協会、(社)玄洋記念館、拓殖大学学友会福岡県支部の3者による共催となるも、参加80名の約半数は拓大OBであった。卒業生を代表して鎌田卓先輩(67期)が熱烈な挨拶で宴を盛り上げられた。そのなかで、10月に発行された魚住昭『証言村上正邦 我、国に裏切られようとも』(講談社)を紹介。同書では、「第一章 筑豊育ちが抱いた大志」~高校時代の恩師・空閑誠先生のこと、拓大進学のエピソード、校名復元運動(紅陵大→拓大)、応援団活動等々、村上先生のいきざまが魚住氏による聞き書きによって克明に描かれている。苦学を重ねながらも、青雲の志を抱かれた情熱溢れる若き日の村上先生の御姿が目に浮かんでくるようだ。さらに、政治の世界に進まれてからの数々の秘話は真実に迫り、読者を魅了してやまない。さて、この日、村上先生による講演は、大変に興味深く、かつ多くの示唆に富んだものであった。先生は、「永田町という池のヘドロを掬い上げて、政治を浄化したい」と力強く語られ、「これからも日本の政治を良くしていきたい」と強い決意を表明された。また、参院選で惜敗の前千葉県会議員の本間進先輩(75期)が紹介されると、次回必勝の声も挙がり、会場は熱気に包まれた。そして、懇親会場のなかを忙しく回られる村上先生を取り囲むように幾つもの輪ができた。気さくな先生は、学友からの写真撮影やサインの求めに応じられていた。最後は、「村上正邦先生の今後ますますの御活躍と御健勝を祈念して」、学友会山口県支部長の守繁徹先輩(74期)のリーダーによる「カチマス踊り」の乱舞、「押忍三唱」で幕を閉じた。
佐賀県支部 岩武光宏(90期)