その後の姿三四郎
不善庵秀次郎
アドバンスクリエイト(2,500円)
①少年時代②講道館入門③山嵐開眼④馬賊の歌⑤東洋日の出新聞…で話が進む。この本は今泉雄策日本レスリング協会副会長の熱烈推薦による。本の<はじめに>は今泉氏が書いた。著者とは小学校(当時は国民学校)から大学(中大)まで同窓だった。
会津藩筆頭家老(西郷頼母)の子、西郷四郎が2歳の時に戊辰戦争がおき、城は焼け落ちた。四郎は後の「姿三四郎」(富田常雄)のモデルである。戦時中に東宝映画で有名になった。その四郎は講道館を出奔した。清国を西欧列強の侵略から守るための熱血行動だ。1892(明治25)年、後年の「馬賊の歌」精神は宿っていた。(M)