【訃報】レスリング部OB、元大阪府支部長 神藤 昭 氏(専20期・学47期)

   2014/01/30

名キャプテン神藤昭さん

戦後復活した拓大レスリング部の名主将とうたわれた神藤昭(しんどうあきら)さん(47期生、神藤タオル社長)が1月23日、逝去された。享年87。

神藤さんは戦争末期、大阪府泉佐野市日根野3016の自宅から上京して拓大専門部に入学。当時は柔道部だった。戦後、学校武道禁止令(マッカーサー司令部通達)により学友たちとレスリング部を作った。1950(昭和25)年卒業まで3年連続して主将に推された。在学中は品行方正学術優秀の模範生で、高垣寅次郎学長の経済原論を受講中に、つい居眠りすると周囲の学生が起こそうとした。すると高垣博士(のち成城学園長)が「神藤くんはレスリングの練習で疲れている。起こさないでやってくれたまえ」と制したことも。また、レスリング部では下級生をたたいてはいけない、禁を破ったものは即除名と厳しかった。

卒業後、新婚旅行で箱根に行く前、茗荷谷の母校レスリング道場に立ち寄り、動こうとしないので、お嫁さんを慌てさせたこともあった。

実弟の昇君(56期、故人)もレスリング部。妹の子の甥(堺市)も拓大。しかし、自分の長男は灘中―灘高から現役東大と学力の血筋も良かった。昨年7月、西口茂樹氏が国際学部教授に就任したことを喜び、祝福の電話を受けたとき、もう声に以前の元気がなかった。平成7年6月には拓大評議員も務めた。学友会大阪府支部長も。

24日通夜、25日告別式(泉佐野セレモ平安)。喪主は長男神藤均氏。(宮澤)