北京へ女子水泳・藤野舞子

   2014/07/01

北京へ女子水泳・藤野舞子①

北京オリンピック(8月8日開幕)へ拓大からの1番乗りは女子水泳400㍍個人メドレーの藤野舞子さん(24=104期、FBインターナショナル)と決まった。
4月15日、オリンピック代表決定戦!! 第84回日本選手権水泳競技大会競泳競技の初日、東京辰巳国際水泳場は生中継のNHKテレビカメラ17台も動員して緊張感がみなぎる。

アテネ失敗の恨み晴らし

前回アテネ大全代表落ちした藤野さんは失望と無念から立ち直り、05年世界選手権5位~06年アジア大会銅メダル、07世界選手権6位と持ち前のガンバリで泳ぎ続けた。日本逆手権も3年連続女王だった。
注目のこの日、午前の予選で ①春口沙緒里(大野城SC、米オレゴン州立大3年)4分41秒55 ②藤野4・42・02 ③加藤和(福島SS、大1)4・42・18の成績で夜20時15分からの決勝レース(8人)に臨んだ。

泣いても笑っても

場内コールで8人が入場すると「フジノ!」「マイコ!」と2階席から声援が飛ぶ。八王子体育振興室の西口茂樹室長らが「泣いても笑ってもこれが見納めになるかも」との思いで陣取っていた。筆者周辺は大学常務理事で、麗澤会水泳部長の小倉克彦事務局長、塚本雅哉監督(84期)はじめ、学友会副会長で水泳部OB全長の鈴木善行氏(68期)が並ぶ。同「茗荷谷たより」編集スタッフ鈴木望一さん(専門部23期)は拓大の小旗を握っている。

後半追い上げ強し

ビーツ、笛でスタート台に。「用意!」ピストルの電子音一発。4レーン春口、5レーン藤野、一斉にスタート台を蹴って空中から水に飛び込む。前半のバタフライ、これは全米学生(NCAA)を制した春口の得意技だった。藤野かなり遅れて3位。次の背泳ぎも春口得意。藤野懸命に付いて行く。後半の平泳ぎ~ラストの自由形。いつも藤野が追い上げるパターンが来た。前半5秒02の大差が見る見る縮まる。
熱狂の場内。大スタリーンに水面を横切る1本の黄色い線。これが日本水連独自設定の派遣標準記録到達ライン・4分40秒62巷示す。力泳藤野がラインに近づき、ラインに乗った!超えた!!ゴールした。
「やった」周囲に再びの声と感激の涙。梶手する人びと。
①谷口4分38秒94 ②藤野4・40・14(その差1秒24) - 派遣標準記録に達した1位と2位までが代表決定の一発方式のため、わかりやすい。この2人が喜びの日本代表を獲得した。

あきらめず良かった

プールサイドでインタビューが始まった。 - 念願の五輪切符にうれし涙。「最後の自由形はきつかったが、あきらめたくない気持ちで頑張った」(朝日) - 「4年間の努力は裏切らないと思った」と号泣。(略)「日本記録を目指してメダル争いに絡んでいきたい」(スポーツ報知)

4年越しの悲願に涙

前半の種目が得意でない分、ラストの自由形でカバーするのが藤野だが、「体が動かず、本当にきつかった。」しかし、執念の追い上げで、五輪出場を決めた。「(惨敗した)4年前の記憶が残っていて、レースが怖かった。頑張って良かった」と涙をこぼす。(日経) - 3連覇を逃した藤野がうれし泣きした。背泳ぎを終えた時点であった5秒以上の大差を、平泳ぎと自由形で1・2秒差まで追い上げ2位でゴール。派遣標準記録も0秒48上回った。「レース前は4年前(4位落選)を思い出し、不安でいっぱいだった。オリンピックに絶対出たくて、最後まであきらめずに頑張りました」と声を震わせた。(日刊スポーツ)

◆藤野舞子 1983(昭58)5月25日、東京・足立区生まれ。武蔵野高-拓大商161cm、58kg
「私を見守ってくれた両親や〝お前は天才だ″と勇気づけてくれたコーチなど周囲の人たちに感謝したい。これからドーピング検査に行くので、西口先生や皆さんにごあいさつができません。よろしく」
 小倉部長は「大みそかの晩まで八王子の大学プール(室内)で練習した努力が結実した」とニコニコ顔。水泳場の外、辰巳の森公園の空は雲ひとつ無く、月は静かに夜を照らしていた。

北京へ応援部隊?

翌16日、大学では佐野常務理事(前部長)が「15~16人の応援部隊で北京へ行きたい」と身を乗り出した。拓大では1924(大正13)年の第8回パリ大会に日本水泳チーム主将として小野田一雄氏(20期、静岡県)が4位人賞して以来延べ30人目のオリンピック代表。7人目の競泳種目。日本国籍では2人目。しかも夏季大会初の女子(冬季は長野アイスホッケー主将の帯川牧子さん=北短26回保育科)だ。
男女合計31人の中に入った。とにかくおめでとう!!

[宮揮正章]

北京へ女子水泳・藤野舞子②北京へ女子水泳・藤野舞子③北京へ女子水泳・藤野舞子④北京へ女子水泳・藤野舞子⑤

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