川越歴史こぼれ話
安齊祥造
川越の歴史を、その起源から偉業をなした人物のエピソードなどを織り込みながらまとめ上げた本。地方豪族から平安時代、鎌倉時代を経て、川越藩の始まりや藩主の事業や医学者・文学者などの業績を紹介。今日の川越を象徴する「時の鐘」「蔵造りの街」の成り立ちやそれぞれの時代に生きた人々を余すところなく収録している。川越人として川越をこよなく愛した教育者・安齊先輩の人柄が伝わってくる。
安齊先輩は拓大一高~拓大59期。昭和37年公立中学校の数学科教諭となり、昭和60年から平成11年まで川越市内の教頭・校長を歴任し、平成15年公職を退職した。
教職を終え請われて講演し、多くの市民に「川越の歴史と文化」を伝えながら研究しまとめたのがこの本。ご本人は今年3月に亡くなられたので、刊行を見ることは叶わなかった。
なおこの本は自費出版本で、一般書店などでは取り扱っていない。拓大一高図書館に寄贈されているので、興味のある方は一高に問い合わせしてほしい。
山田作人(76期)