納谷 幸二氏(94期) バスケットボール元日本代表 高校の監督として熱血指導

   2014/04/25

2月1日付け岡山県の山陽新聞に納谷幸二さんが高校のバスケットボール監督としての指導している記事が掲載されているので紹介します。

納谷幸二さんはバスケットボール日本リーグのトヨタ自動車に所属し、絶対的なシューターとして2001年のリーグ優勝に貢献。9割を越える成功率でフリースローの年間個人タイトルも2度獲得。日本代表として活躍した人気選手でした。2005年にアイシンシーホースへ移籍し、2008年引退したが現在も国体の成年男子代表選手としても岡山バスケットボール界を引っ張っている。

高校指導者に転身するきっかけになったのは、岡山県内であったバスケットボール教室。講師として参加したのが縁で打診された。他チームからも誘われたが完成されたチームより、これから成長が期待できる岡山商科大学付属高校を選んだ。

就任1年目はチームを強くしたいという思いが空振りし、思うような指導ができなかったが。国内トップチームと高校では当然ながら、出来るプレーや理解度が異なる。自分の感覚で指示を出すのはやめ、ゼロから勉強をし直し、複雑な戦術はかみ砕き、選手が分かるまで何度も説明。理論が頭に入ったところで、実際にコートで手本を示し、体で覚えるまで反復させる。

普段の練習でこだわったのがシュートの精度。センターからガードまでポジションに関係なく何本も打たせ、フォームを安定させるため下半身強化に時間を割いた。その成果もあって、昨年夏の全国高校総体県予選ベスト8入りを果たし、着々とチーム力は上がってきた。

納谷氏の母校・北陸高(福井)は昨年末の全国高校選抜優勝大会で初優勝を飾った。「いつか自分が育てたチームで母校に勝ちたいという思いはあるが、焦らず一つ一つクリアしていくだけ」。と見据えているのは選手時代と同じ日本一だ。

なや・こうじ氏 1973年(昭和48年)埼玉県所沢市生まれ。北陸高、拓殖大学政経学部卒(94期)、岡山市在住。