日本マンタの会 10年の活動終え解散

 

2011年度 プロアルテ財団活動報告②2011年度 プロアルテ財団活動報告③

2003年に、エクアドル国マンタ市において拓大OB井上順八さんが「サンホセ託児所」の子供達に食糧支援活動で孤軍奮闘されているお話を聞き、移住研OB会で応援が出来ればとのことで「日本マンタの会」を設立しました。毎年、現地の食糧支援の一助となるような募金活動を開始、毎年多くの支援金をいただき、昼食代の足しになるように送金して参りました。援助活動は拓大学友会、同会各支部、ほかクラブのOB会、学移連関係、学友など、広く多くの人々からの支援をいただきました。

サンホセ託児所は食事の提供だけでなく、子供達の衛生管理も行い、地域の害虫駆除、デング熱、チフス、マラリア予防にも努めてきました。保健所、大学医学部、近隣の医者の協力を得て、毎年健康診断、寄生虫駆除、虫歯治療、インフルエンザ対策にも努めてきました。地元の空手の先生を招き空手教室を開始し、多くの子供達の運動能力向上にも役立ち、日本との関わりも多く持つようになりました。地域のお母さん達へのスポーツ教室としても役立ちました。

井上さんとスタッフは誕生日会、こどもの日のパーティー、ピクニック会、武道大会、クリスマス会などの行事も多く開催し、子供達に多くの希望を与えることが出来ました。

2011年の震災の際には、地域の人たちが主体になりミサを行い、被災者への激励の活動もしていただきました。

2013年、支援活動も10年目を迎え「サンホセ託児所」「給食センター」は元来サンホセ協会の支援で行っていた活動でしたが、井上さんの主体である「プロアルテ財団」「日本マンタの会」が運営を任される状態になっていました。2012年から、教区の神父が替わり、サンホセ託児所の活動にも多くの時間を割いていただくようになり、給食センターも協会の主導で教区の父兄の方々の協力で運営するように移行し、すべての活動を協会にお願いできるようになりました。

そのため、2013年をもち日本からの援助金の送金を終了し、日本マンタの会も解散することといたしました。

10年間にわたる多くの皆様からのご支援は、サンホセ託児所の子供達だけではなく、マンタ市の市民からも多くの感謝の言葉をいただいています。今後ともエクアドルやほかの地域の貧困家庭の子供達にご支援いただけますようお願い申し上げます。

長年にわたる皆様の募金、支援に心から感謝、御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

エクアドル国マンタ市 井上順八(59期)
日本マンタの会 桐井公仁(68期)