『卒業生の記録』発行 「いちいの会」

   2014/05/04

労務管理研究会①

労務管理研究会は竪山利忠先生が拓殖大学に奉職されていた時に、ゼミの学生を中心として研究会が発足し、先生が拓大をお辞めになってからも、毎年、成人式の日に開催されておりました。なぜ、成人式かと言えば竪山先生の誕生日が1月15日だからでした。今は必ずしも15日が成人式でなくなり、15日に集まれないために、1月中に新年会を催しております。竪山先生が平成5年に亡くなり、翌年の新年会からは、実弟の竪山利文元全日本民間労働組合連合会(後の連合)の初代会長が出席してくださることになり「いちいの会」と命名くださいました。”いちい”とはブナ科の常緑高木で、30メートルを越える高木になることから、目立つ存在に、そして何処にいても1位になれという意味だそうです。労務管理研究会の卒業生は自営業や公務員・民間企業・銀行員・労働組合専従等、様々な場所で、1位になれるように日々研鑽してきました。1位になれたかは別として、今回は数年前から計画されていた記念誌発行にこぎ着けました。拓大五56期(拓大元副学長・名誉教授)の郡荘一郎先生をはじめとし、71期の小川健さんまで14名が投稿してくださいまして、記念誌が出来上がりました。昔を思い出されて書いてくださった方、リタイアされて土と親しむ生活の紹介や再就職について、成果主義や労働組合について書いてくれた方もおりました。真理と愛についてとかなり内容は幅広く、卒業生からの投稿だけでなく、竪山利忠、利文両先生の略歴も掲載いたしました。又、昭和41年4月号の拓大新聞の「サークル拝見」の抜粋なども掲載しました。それによると昭和38年と39年に紅陵祭で総長杯を受賞したとも書かれていました。顧問として就任くださった利文先生も4年前に亡くなられて、会員も殆どが還暦も過ぎた今、この先、更なる記念誌の発行を計画しておりますが、計画倒れにならないように体調だけでなく頭の健康も保っていかなければなりません。さて、次号は何時になるのでしょうか。

現在の研究会・サークルの活動は八王子がメインの活動となることから、特に商・政経学部関連の文化系活動は1~2年生だけでは活動しにくい等のことから、伝統ある研究会の衰退・廃部等が目白押しです。尚、記念誌を拓大図書館、文京と八王子に1冊ずつ寄贈させていただきましたので、興味のある方はどうぞ、一度お手にとっていただければ嬉しく思います。

労務管理研究会 世話人 村上貴美子

労務管理研究会②