山口、マグダレナがチャンピオンに 全日本学生キックボクシング選手権大会
第88回全日本学生キックボクシング選手権大会チャンピオントーナメント決勝戦(11月23日、後楽園ホール)
▽第7試合 ライト級U-1ルール3分3ラウンド
今村 諄(拓大2年)-浅川航平(日大2年)
今村1ラウンドKO勝ち。今までの12戦、負け数が多くてもくじけない「負けじ魂」の男がついに花を咲かせた。これからの快進撃を期待する。
▽第11試合 チャンピオントーナメント決勝戦フェザー級U-1ルール3分3ラウンド
山口隼弥(拓大2年)-安 晟太(中大1年)
山口3ラウンド判定2-0有効ポイント3で2019年度フェザー級チャンピオンに決定した。お互いファイター同士、前に出てくる安に苦しみながらも的確にパンチを当て、手数の多さで優勢に試合を運んだ山口が打撃戦を征した。
▽第13試合 チャンピオントーナメント決勝戦フライ級U-1ルール3分3ラウンド
マグダレナヴィンス(拓大1年)-川原俊将(創価大3年)
1ラウンド偶然のバッティングにより、川原が右目上を切り出血多量にて続行不能となった。試合不成立により、双方をチャンピオンとすることとなった。いずれにしても、マグダレナは1年にしてチャンピオンを獲得した。8才の時にフィリピンから日本に移住した両親について来日し、ボクシングジムに通い身体を鍛えてきたとは言え、1年のフライ級チャンピオン獲得は快挙だ。このベルトを4年まで離さぬよう頑張って欲しい。
拓大キックボクシング部フィットネスチーム「オレンジガールズ」によるフィットネスエクササイズk-1fitfightの披露は、大会に華を咲かせた。3年中村みゆき、松本紗央里、2年小山陽瑚、内山奏を中心とした8人のK-1fitfightデモンストレーションは可愛くて迫力あるものだった。キックボクシングの普及に女子力が発揮された。中村ルミさん、ご指導頂きありがとうございました。
ラウンドガールを勤めた下地寧音、七尾瑠唯は最初は緊張していたが、リングに上がるたびにウォーキング、ボードを持つ姿が様になって来て、後半は笑顔も自然になり大会に華を添えた。
拓大キックボクシング部の団体順位は東海大、日大に次いで3位となったが、選手の実力は高く評価出来る。坂本監督、中島コーチ、瓦田コーチ、1年間大変ご苦労様でした。2016年アマチュアムエタイ世界大会で優勝したOB瓦田脩二(115期、K-1総本部)、ムエタイオープンスーパーライト級チャンピオン及川大夢さん(東海大OB)によるエキシビション3分1ラウンドは技術的に完成された試合で迫力があった。
大会運営に尽力された全日本学生キックボクシング連盟、大森理事、桜沢理事始め連盟役員の皆さん、上田委員長を中心にした学生委員の皆さん、膨大な準備に追われ大変な仕事になりましたが誠にありがとうございました。また、各大学キックボクシング部の皆さん、関係者の皆さん切磋琢磨した成果を発揮出来る場が戻り嬉しい限りです。更に来年はバージョンアップし学生キックボクシングの祭典として大会を盛り上げて行きたいと思います。
井上木太郎(72期)