私の暮らしかた
大貫妙子(新潮社、1,680円)
デビュー40年、待望のエッセイ集!と坂本龍一、岩合光昭氏ら推薦の文を週刊新潮誌上で目にした。週刊文春11月28日号「文春図書館」にはエッセイスト酒井順子氏が書いた一文「大貫妙子さんのファンである私は『私の暮らしかた』を読んだ。(略)大貫さんと言えば、聞いているだけで心が清浄になるような、澄み通った声が印象的。優しく、ふわりとした歌も多い。(略)やがて高齢になったご両親と葉山の家で(略)独身の娘は両親をしっかりと引き受け」「ご両親は相次いで亡くなられる」…
その亡父が母校拓大専門部17期、大貫健一郎さん(陸軍特攻隊振武隊)知覧から出撃するも生還し「特攻隊振武寮」(講談社)の証言者であること言をまたない。おもだちも父娘そっくりさんである。(M)