月刊Hanada 10月秋桜号
花田紀凱 責任編集(飛鳥新社、840円)
広島・呉市などを襲った大型台風豪雨による被災地救援活動のグラビア10ページに軍配を上げる。「自衛隊の皆様 ありがとうございます 狩留家町自治会」の横断幕がすべてを物語る。入浴支援の写真もいい。輸送艦「しもきた」の特設バスルーム(旧海軍では手ぬぐいを浴槽内に入れなかった)とか、山形県の第6後方支援隊による「花笠の湯」大型のれんピンクで<女湯>ヘルメット武装の5人は優しい婦人自衛官とか。
<夫婦の風景>「ささきいさお×みゆき」の佐々木は「宇宙戦艦ヤマト」などアニメ主題歌の王様。二つの家族が出会って、一つの家族になったストーリー。
連載なべおさみ第21回「ゲイリー・クーパー」㊤は楽しい。ゲイリー・クーパーは1901年生まれだから1900建学の母校拓大と兄弟分?1930「モロッコ」も一度見たい。
楽しめるページ(なべやかん)~(ちばてつや)~に続いて再び「災害派遣と自衛隊の苦悩」(桜林美佐)には、被災者からクレームを受けた話―朝、作業開始前の体操とか、配った缶詰が赤飯だったとか。気配りだけでも大変なことがわかる。
巻末⑥「父と私と外国語」(平川祐弘)の中に新渡戸稲造が米国留学中にドイツ語を習い、ドイツへさらに再留学し、ドイツ語でも論文を書いた(1887)戦前ドイツ語全盛期の話など!(M)