2016 LA在住OB訪問研修プログラム(巻渕寛大)
国際学部国際学科 1年 巻渕寛大
はじめに
この研修へ参加するにあたり、私にはやりたいことが主に3つありました。1つ目は、先輩方がどのようにして今の生活を手にしたのか、インタビューすることです。どのようにしてアメリカで働くことになったのか、その経緯をお聞きすることで私自身の進路について考え、明確にできると考えたからです。2つ目は、アメリカの文化に触れることです。アメリカの多文化を知るとともに、日本の文化を客観的に見ることができると思いました。百聞は一見に如かずということわざがあるように、実際にアメリカに滞在してみて初めて気が付くことや感じることがたくさんありました。3つ目は、英語に囲まれた生活を体験することです。私は英語研究会にも所属しており、英語学習が好きです。また、将来は海外で働きたいと考えています。そのためアメリカでの生活は貴重な経験になりました。
研修内容
2月21日から3月2日までの10日間、先輩方のお宅にてホームステイを体験させていただきました。また、先輩方が経営されている会社への訪問、アメリカの大学見学を行いました。どれも私たちにとっては新鮮で、日本では出来ない貴重な経験でした。
特に印象に残っているのは、UCLA(University of California, Los Angeles)の見学です。日本の大学とは全く違った雰囲気がありました。レンガ造りの建物が連なる広大なキャンパスで、雰囲気に魅了されました。グラウンドや大通りにはクラブ活動をしている学生が多々いましたが、活気がありました。図書館では多くの学生が勉強をし、寮では昼食後にも関わらず真剣に学習している学生の姿がありました。アメリカの大学生の勉強に対する意識の高さは素晴らしいものです。驚いたのは、考査期間中に図書館に泊まり込みで勉強をする学生がいるということです。学生のやる気もすごいですが、なにより24時間使用可能な図書館が驚きでした。大学側も学生と同様に、教育に対する姿勢が素晴らしいです。そんな大学を見学していると、私も頑張らなくてはと思うことができました。拓殖大学だけを見ていてはいけないと感じました。それこそ井の中の蛙になってしまいます。もっと広い視野を持ち、大学生として学んでいかなければなりません。
10日間で多くの先輩方とお話をさせていただきました。話の内容は政治や教育問題から大学時代の事、恋愛の事まで様々で、どれも非常に参考になるものでした。長年アメリカに住んでいらっしゃると日本の最近のニュースは知らないだろうと思っていましたが、それは大きな間違いでした。日本のニュースは常にチェックしており、日本人よりも日本の現代事情に詳しいのでは、と思うほどでした。アメリカに住んでいるからこそ、意識的に日本を観るのかもしれません。「どうしてアメリカに住みたいと思ったのか」聞いてみたところ、住みやすいということでした。私が実感したのはアメリカ人の人柄です。レストランのウエイターさんは皆、フレンドリーに話しかけてくれます。お客さんと店員との間で当たり前に会話が発生するのです。また、目が合うと微笑んでくれる人が多かったです。日本では目が合うと目をそらす人が多いと思うし、そもそも知らない人と目が合うことがあまりないと思います。これは文化の違いだと思いますが、アメリカにいてすごく気持ちが良いなと思う部分でした。
お話をお聞きすると、先輩方は日本人としての誇りを持っていらっしゃいました。日本人の国民性は素晴らしく、民度が高いとおっしゃっていました。私は将来のことについて相談もさせていただき、「日本の商習慣は世界トップレベルなので日本で何年か働いてから海外へ渡るのも良い」という提案をいただきました。日本にいると当たり前のことで気付かないことも多いと思いますが、日本のマナーやサービスは他の国とは違います。これは、他の国のマナーやサービスが良くないと言っているのではなく、日本の商習慣は世界に通用するということです。日本では、社会人になったばかりの人たちに対して新人教育を行ってくれます。アメリカではそんなことはないらしいです。名刺の渡し方ひとつにしても全く違うとおっしゃっていました。これが、先輩方が日本で何年か働くことを勧めてくれた理由です。お金をもらいながら新人教育を受けられることが素晴らしいとおっしゃっていました。ひとつの意見として、非常に参考になるもので、自分の進路について考える際役立つことを学ばせていただきました。
まとめ
研修を終えて、多くのことを学び、この研修は大きなきっかけとなりました。まず、大学生のうちに留学をしたいです。アメリカの大学見学で大きな衝撃を受け、アメリカの大学で授業を受けたいと思うようになりました。3年次に交換留学に参加することが今の目標です。そのために2年次にはTOEFLの勉強をし、受験をしたいと思います。また、将来は海外で働きたいです。駐在員として働くのか、海外の企業に勤めるのかはまだ具体的に決まってはいませんが、先輩方の意見を参考にし、これから時間をかけて考えていきたいと思います。ただ先輩方がおっしゃっていたように、日本人としての商習慣は大切にしていきます。
最後に、今回の研修では国際課の竹内先輩、小酒井先輩をはじめ、たくさんの先輩方にお世話になりました。航空機の手続きから、LAでのホームステイ、運転、歓迎会まで開いていただき本当に感謝の気持ちでいっぱいです。この貴重な経験は、誰にでもできるものではありません。この経験を活かし有意義な大学生活を送り、卒業後は拓殖大学卒業生として拓殖大学の後輩のために貢献したいと思っています。本当にありがとうございました。