拓大ミュージカル「ふたつの空」(第28回北短ミュージカル感想文⑧)
外国語学部スペイン語学科2年 小島 有美子
今回、私は拓殖大学の交流会に参加できる機会をいただき、第28回拓大ミュージカルを観劇しました。北短でミュージカルを公演していることは大学のパンフレットで知っていたので、私は期待に溢れていました。どこまで自分たちでつくり、どこまで魅せ、どこまで完成されたものなのか。そのミュージカルは私の予想をはるかに上回る、とても素晴らしいものでした。
入り口からは開場前から多くの人が並び、入り口を抜けると明るいスタッフの声が飛び交い、会場にはこと細かい気配りや写真などの見て楽しめる展示と、公演を観る前からこの拓大ミュージカルの意識の高さに驚き、ますます胸が高まりました。そしてはじまったふたつの空、感無量でした。今思い出しても本当に感動でいっぱいです。
学生主催というのはとても簡単なことではないし、それなりのリスクや、責任を一人一人が背負わなければいけません。失敗や問題もたくさんあったと思います。ですが作品の完成度がその影を消し、あの場にいた多くの観客に感動を与えてくれました。ミュージカルというと一番みんなの目にとまるのはキャストですが、私たちにはしっかりとキャストを輝かせるために支えている強い土台が見えました。そして、その土台の上で抜群の演技力をみせるキャスト、最後のカーテンコールにはその絆がたくさん滲み出ていました。
私はチアリーディング愛好会に所属していますが、今回の作品をみて、自分たちがいかに小さな演技をしていたか気づかされました。普段意識している、人に魅せるということ。見ている人に不安を与えないような完成度。そして人を呼びこむ力や、欠けることないメンバーの意識。本当に全てが勉強になりました。そしてここまで自分たちで作り上げ、涙が出るほどの達成感とこんなにも素敵な仲間に恵まれていることに、少し羨ましくもなりました。私たちも負けないようにこのミュージカルで得たことを忘れず、誰かを感動させるような演技をつくっていきたいと思います。
今回は素敵なミュージカルをみせていただき、ありがとうございました。場所は離れていますが、同じ拓殖大学の学生として様々な行事を盛り上げていければ嬉しいです。機会があれば、拓殖大学八王子キャンパスの紅陵祭や語劇祭にも足を運んでみてください。みなさん本当にお疲れ様でした。