拓殖大学女子寮「ドミトリー清和」のお別れ会―黒澤寮母さんへ感謝の会―
拓殖大学女子寮は、昭和43年最初の寮が練馬区向山に設置されました。最初の舎監は向井田寿子先生でした。その後、拓殖大学八王子キャンパスの開校及び外国語学部の新設に伴い昭和53年に八王子市東浅川町に移転致しました。舎監は浦和幹男先生でした。昭和55年八王子市並木町に、平成元年八王子市館町に移転致しました。舎監は田島修先生・名和雄次郎先生です。そして平成8年八王子市元横山町に移転、名称も「ドミトリー清和」と現代風に変更して現在に至っています。現在の寮は65人収容できる鉄筋コンクリート4階建ての個室の寮です。舎監は名和先生から土淵知之先生になり、続いて柳瀬友彦先生、松本幹男先生そして現在の安部靖彦先生と一貫して外国語学部の先生が携わって下さいました。なお、残念ながら柳瀬先生は在職中に急逝されました。また元副舎監の吉田繁広さんが亡くなられたことも悲しい報告です。
実に43年の永きにわたって、拓殖大学は女子学生教育の充実を支援し続けました。また多くの女子学生が、拓殖大学で学ぶと同時に女子寮で友情を育み、将来の夢を語り、男子学生に負けないしなやかな逞しさを身につけて世の中に出て行きました。これは、当初から現在まで変わらぬ拓大女子の有り様だと思います。
ところで平成24年4月開設の予定で現在新しい学生寮の建設が八王子キャンパス内で進行中です。それに伴い現在の「ドミトリー清和」は平成24年3月をもって閉寮致します。
そして何より、31年間女子寮の寮母を務めていました黒澤幸恵さんが平成24年3月をもって定年退職を迎えられます。ドミトリー清和の母として、多くの女子学生を育み、慈しみ、励ましたり叱ったり、ここに言葉で表すことが出来ないほど数々の出来事が黒澤寮母さんと共にあったと思います。
ドミトリー清和のお別れ会は、黒澤寮母さんへの「感謝の会」です。またこれからも、お元気で、あの明るい笑顔の黒澤寮母さんでいて頂くための「励ます会」でもあります。感謝の気持ちをどのような言葉をもってしても、表せないと思います。
2月25日は朝から生憎の雨日よりでした。約200人近い女子卒寮生が駆けつけて下さいました。寮の1階は食堂も廊下も談話室もPCルームも和室も、人でいっぱいになりました。寮母さん手作りのアップルパイは、みんな懐かしさに涙の味が混じりました。早い時間に駆けつけた松本先生にも、みんな懐かしく心温まる会になりました。
寮母さんへの感謝状が読み上げられると、涙々の寮母さんに、OG達も感激の涙々でした。土淵先生は、ご退職の時に寮生からプレゼントされたスポーツウェアを着てご出席しました。子供連れの方、夫同伴のかた、北海道から、青森から、沖縄・九州からも駆けつけました。エピソードは山ほどでした。
今回夏休み前から声かけ・準備を始めて下さいました、栗田実希さん・天田理恵子さん・竹次優子さん・お友達に声かけをし、盛り上げて下さいました元寮生の皆様、本当にありがとうございました。
皆さんまたお会いしましょう。そして黒澤寮母さんの言葉のとおり「皆さん同窓会をしましょう」。そして寮母さんや先生に声を掛けて下さい。
参加者全ての皆さんに感謝申し上げます。
井上富美子(70期)