借金のフミタオシ方教えます 踏み倒し屋 飛車太郎の仕事―
香月秀之 著(池田屋出版、2,200円)
借金を「踏み倒す」ことで、人を救う男がいた――。
かつて高利貸しとして人を追い詰めてきた飛車太郎は、ある日すべてを捨て、今度は“借金を背負った人間”を救う側に回る。鋭い洞察力と緻密な駆け引き、そして人情で、芸能事務所のマネージャー、映画監督志望の青年、ソープ嬢、ヤクザ、逃亡者…さまざまな人間の地獄を解きほぐしていく。金と欲が渦巻く闇の街で、裏社会を知り尽くした男が示す“もうひとつの救済”の物語。
いつか人情哲学の本を書いてみたいと思っていました。人は、知恵と情けと経験によって幸せになれるのだと思います。この本に描かれている主人公・飛車太郎は、無知な者に人生を生きていく知恵と度胸を与える存在です。タイトルから想像される以上に内容の濃いものとなっています。こんな飛車太郎のような人間を友達に持ちたいと書きながら感じてしまいました。是非、読んで頂ければ嬉しく思います。(著者)









