月刊Hanada 3月残雪号

 

表紙

花田紀凱 責任編集(飛鳥新社、950円)

蒟蒻問答第175回 世界の「十大リスク」首位はバイデンだ。これまで孤軍奮闘の感があった堤堯氏に2か月ぶり久保紘之ジャーナリストが復帰して司会の花田編集長「ホッ」となった感の13ページ分。その結びがいい。サンフランシスコ講和条約と日米安保条約を結んで吉田茂が帰国した1952(昭和27)年の話「いずれアメリカが引き揚げると言い出す時が必ず来る。その時が日米の知恵比べだよ」―“その時”は近いのでは?

読むべし!「2016年の週刊文春」記念対談―<文藝春秋は俺たちの学校だった>を花田氏司会でノンフィクションライター柳澤健・元文春副社長の西川清史が爆笑9ページ。まずは週刊誌の興亡を描いた「2016年の週刊文春」(光文社・柳澤著)が抱腹の面白さ。昔は携帯電話もメールもファックスもコピー機もない。座談会なんか速記を取って女子社員たちがカーボン紙で人数分を清書した。今の人には、わからない苦戦の時代があった。(M)

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