月刊Hanada 4月春愁号

 

表紙

花田紀凱 責任編集(飛鳥新社、920円)

追悼グラビア「生涯一捕手・野村克也」と「我が人生に悔いなし(42)」追悼(瀬戸内みなみ)にまずグッと来た。野球に関心なき読者でも、野村が育った京都府網野町(現・京丹後市)となると、レスリング名門高校所在地ということで一発OKだ。オリンピック東京大会候補・高谷兄弟(拓大―ALSOKと同―自衛隊体育学校)のことだ。

135ページもの総力大特集は「新型肺炎の猛威と習近平独裁」櫻井よしこ・百田尚樹―石平憤激対談に始まる全情報が続出する。おもしろかったのは高田文夫「一九六四年、私は一六歳だった」で、マラソン甲州街道にハダシのアベベを待ち受け、画びょうばらまく作戦の失敗。敗因は前回のローマをハダシで走ったアベベが東京ではプーマのシューズを履いていたこと。やはり沿道に少年テロリストがいたのだ。

今大会は武漢新型コロナ肺炎発生の中国大選手団と大応援団の入国を阻止せよ―とトランプ氏あたりが叫ばないのがおかしいくらいだ。IOCは、もっと変だ。マラソンを札幌に移した威力を発揮せよ。(M)

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