67期拓士会旅行会

 

校歌歌碑
夕食の様子

押忍

67期拓士会は、第30回旅行会を、山口県下に集結して懐古の栞を結んだ。9人の拓大同期で始まった会も、物故者、何等かの事情で離散したもの、病気療養中のものと、年々寂しくなってきたが、今年は井上芳正(兵庫県加西市)、勝山憲吾(岡山市)、龍野信義(福岡市)、藤田稔(東京都町田市)の夫婦8名が集まった。新山口駅、山口宇部空港に落ち合い、大型レンタカーを駆って、1日目は防府天満宮、瑠璃光寺に参拝し、湯田温泉に投宿して長旅の疲れを癒した。大浴場では蒙古放浪歌が響き渡り、50年の歳月をさかのぼって一気に「学一モード」にギアチェンジとなった。

2日目は、秋芳洞、秋吉台、松蔭神社、萩城址、松下村塾、野山獄、桂太郎記念館を見学して宿へと向かった。桂太郎記念館では、黒田清輝画伯複製画(拓大事務局寄贈)が変色している事と、建物にそぐわない大きさで、大変残念に感じた。

萩に到着して、宿での会食を前に、全員起立して、直立不動で拓殖大学校歌斉唱で始まった。夕食後は部屋に戻って、拓大歌集を心行くまで大合唱、深夜まで続き、拓大ゆかりの里での喜びを共有した。

旅館の女将が拓大とゆかりのある事が、夕食時の会話で判明して大いに盛り上がった。祖父が萩の人で、明治11年生まれ、拓殖大学を卒業して安芸の宮島で「ホテルかめ福」(現在は別人の経営)を経営して宮島町長もされていたとの事だ。この宿には、最近、森本敏拓大総長も宿泊されたとの事もあり、その偶然に一同驚き、特別な気分となって、女将との談話も弾んだ。宿は「松蔭神社ゆかりの宿 萩の宿・常茂恵(ともえ)」女将厚東啓子改め京后(けいこ)(= 一般社団法人萩市観光協会会長)だ。

3日目は、角島大橋を巡って道の駅での買い物を楽しんだ。

行く先々でのおいしい食事と、旅の疲れを癒してくれる豪華な宿と、思わぬ拓大ゆかりの女将の話に、心に残る30回節目の拓士会での旅行を終えた。

押忍

藤田 稔